はじめに

▼ポケットモンスターというジャンル

 ポケットモンスター(以下、ポケモン)は同人活動・二次創作を行う上で、非常にデリケートなジャンルです。このサイトではその事について触れたいと思います。

▼何がどう危険か

 ひらたく言うと、版権の管理が厳しいのです。
 極端な例を出せば、このジャンルでは過去に、同人誌を発行したことによって「著作権侵害容疑」で逮捕された方がいます。(参考サイトに詳細があります)
 この事件をきっかけに同人誌即売会ではポケモンサークルが姿を消しました。今は再びサークルも数を増やしていますが、今後また事件がおこれば、本格的に二次創作が禁止になるかもしれません。

 ※ポケモン同人誌事件は、暴力団の資金源だと誤解され逮捕に至ったという話があります。しかしながら逮捕容疑は「著作権法違反」であり、著作権侵害での逮捕の前例になりますのでこの例を示しました。

二次創作について

▼二次創作自体がグレー

 ポケモンに限らず、どんなにがんばって描いたイラストでも、どんなに捏造設定が入っている小説でも、二次創作自体が著作権の侵害になります。二次著作権というものもありますが、基本的に権利者の黙認によって成り立っている世界です。
 また、二次著作権はストーリーなどに認められるものですので、ストーリーのある同人誌よりイラストのみのグッズの方がより危険と言えます。

▼危険とされているジャンル

 二次創作が一切認められていないジャンルがあります。ディズニーです。
 「ディズニー 著作権」などで検索するとすぐにわかると思いますが、ディズニーの管理の厳しさは尋常ではありません。
 それに次ぐのが海外版権(児童書など)やナマモノ(実在の人物)、そしてポケモンだと言われています。

▼(株)ポケモン

 「株式会社ポケモン」という会社があります。この会社の設立の目的は「ポケモンの世界観を保護すること」つまり、版権管理会社です。
 通常の企業であればこのような管理体制は企業内のひとつの部門として存在していますが、ポケモンに関してはわざわざ会社をたちあげているのです。この点からも厳しさがうかがえると思います。
 そして、こういった厳重な管理がなされているから、世界中でひとしくポケモンの世界を楽しむことができるのです。

▼余談

 これもポケモンに限ったことではありませんが、トレスや模写は二次創作以上に著作権侵害になります。
 最近はニコニコ動画人気などにより、公式画像をトレスし改変することなどが広く行われるようになりましたが、ローカル(自分のPC内でのみ)で行うならともかくWEB上に掲載するのは大変危険です。
 ことポケモンに関しては何度も言葉にしているように「版権の厳しいジャンル」ですので、厳しい言葉になりますが「みんなしてるから大丈夫」という考えは捨てた方がいいと思います。

法人企業の対応

▼同人誌印刷所

 いくつかの印刷所では、ポケモンの同人誌は印刷してもらえません。サンライズパブリケーションではサイトにその旨が明記してあります。なんと、ディズニーと同じ扱いです。(参考サイトの項目にリンクがあります)

▼スタジオYOU

 問い合わせをしたわけではないので完全に憶測となります。
 近年ジャンルオンリーイベントを多く開催しているスタジオYOUですが、ポケモンのイベントが開催されないのはやはり版元が厳しいからではないでしょうか?ポケモンジャンルの規模(サークル数、一般数)とスタジオYOUがこれまでに開催してきたオンリーイベントを照らし合わせると、ポケモンオンリーイベントが開催されないのは非常に不自然に感じます。

▼pixiv

 イラストSNSサイト「pixiv」において、「ポケモン」タグはかなりの件数がヒットするにも関わらず、「人気のタグ」というタグのランキングから除外されています。詳細は問い合わせ中ですが、やはりこれも版元の厳しさゆえではないかと思います。
 回答があり次第、この項目は更新します。

小学館について

▼小学館という企業

 大手出版社だからでしょうか、小学館は版権管理が厳しい企業として一部では有名です。そしてその小学館はポケモンの権利者でもあります。(ポケモンは複数の企業が権利を有しており、その内の一企業になります)
 現在、ポケモンの版権管理は前述の(株)ポケモンの業務となっているはずですが、過去にyoutubeからポケモン動画が権利者権限で一斉に削除された際、権利者の名称が小学館だったという話もあります。

▼小学館ジャンル

 参考サイトに「名探偵コナンの同人誌の販売終了につきまして」というリンクがありますので是非ご参照ください。版元がポケモンと同じく小学館である「名探偵コナン」ジャンルのページで、 コナンで活動しているサークルが著作権侵害で損害賠償金を請求された例です。
 また、記憶に新しいのはドラえもん最終話の同人誌の事例でしょうか。こちらはテレビのニュースなどでも大きく取り上げられたのでご存知の方も多いと思います。ドラえもんの権利者も小学館(と藤子プロ)です。こちらも参考サイトにリンクがありますので、興味を持たれた方はご参照ください。

参考サイト

「ポケモン同人誌事件」を考える福岡同人誌イベント情報跡地内)

1999年のポケモン同人誌事件についてのページ。

コラム第138回「ポケモン」の話をする前に…WEBアニメスタイル内)

アニメスタッフが語る、ポケモンの版権管理のシビアさ。

ポケモン(企業)Wikipedia内)

Wikipedia内の株ポケに関するページ。

ディズニーキャラクターの同人誌・グッズについて
 (サンライズパブリケーション内)

タイトルにはディズニーとありますが、任天堂ジャンルについても言及されています。

名探偵コナンの同人誌の販売終了につきまして

版元がポケモンと同じく小学館である「名探偵コナン」の事例。

ドラえもん最終話同人誌問題

版元がポケモンと同じく小学館である「ドラえもん」の事例。

連絡先

▼連絡先

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匿名でもかまいませんが、返信が必要な場合はメールアドレスを明記してください。
(明記されてない場合は返信用グログを設置するかもしれません。未定です。)

このサイトについて

▼このサイトについて

 ポケモンの二次創作について、危険性を知らない層が増えたと感じたため作成しました。
 同人活動を行うジャンルとして「ポケモン」が危険である事実の周知、および注意喚起を目的としています。更なる著作権侵害を助長する目的ではありません。
 また法律についてなどは完全に独学であり、その他記載されている情報についても個人の憶測が多分に含まれています。客観的な考察とは言いがたいですのでご了承ください。

 「版元」という言葉を「著作権の権利者」という意味で使用しています。間違った使い方だったらすみません……。その他にも表記の揺れが多数存在しますがニュアンスでくみとってくださると助かります。

▼リンクについて

リンクフリーです。
サイト名:ポケ同人*注意喚起サイト
アドレス:http://poke.kusakage.com/

もしバナーがご入用の場合は以下のものをご利用ください。
直リンクできると思います。

(小)http://poke.kusakage.com/img/banner.gif


(大)http://poke.kusakage.com/img/banner.png

▼管理人

相磯(あいそ)
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