県内ニュース

イブニング・シックス

社会科教師を対象に裁判員制度の学習会(08月04日)

社会科の先生が裁判員裁判について学ぶ学習会が福島地方裁判所で行われました。この学習会は、学校教育の現場で司法制度を取り上げる際の参考にしてもらおうと裁判所が4年前から開いているもので福島市内の中学校と高校の社会科教師あわせて11人が参加しました。裁判員による新しい裁判制度がスタートした今年は、実際に裁判員裁判で使用される法廷の見学が行われました。案内した裁判所の職員は、裁判員6人が座るために正面の席が改修されたことや一般の人にも分かりやすい審理をするために大型のモニターが設置されたことを説明しました。参加した教師たちは、制度の導入で変わった法廷の中を興味深そうに見て回っていました。

梅雨明け遅れて…いわき市の海水浴場は閑散(08月04日)

この時期、最もにぎわいを見せるはずの海水浴場は、梅雨明けが遅れている影響で閑散としています。いわき市の薄磯海水浴場は、きょうもどんよりとした雲が広がり、人影はまばらです。日差しのない砂浜は、肌寒さを感じるほどで波打ち際では服をきたまま海に入る人の姿も多く見られました。いわき市の調査によりますと先月15日の海開きからきのうまでにこの薄磯海水浴場を訪れた人は、4万4千人で去年の同じ時期に比べるとおよそ7万5千人も減りました。去年の4割にも届いていないことになります。海の家を営業する人は、「売り上げが0円という日も何日かあった。早く梅雨明けしてほしい」と話していました。稼ぎ時は、お盆までと言われる海水浴場。関係者は、やきもきしながら梅雨明けを待っています。

プルサーマル計画 今月中に国が現状説明(08月04日)

県は、プルサーマル計画を含めた原子力政策の現状を把握するため今月末に国の担当者を招いて、説明を聞くことになりました。県では、平成13年にエネルギー政策検討会を設け、国の原子力政策について検討を重ねていましたが、平成14年に東京電力のトラブル隠しが明らかになったのをきっかけに議論を中断していました。しかし、地元の町や県議会から再開を求める声が上がたことから先月、議論を再び始めました。きょうの政策担当者を集めた会議では、はじめに平成14年の時点で出した「中間とりまとめ」の内容を確認しました。「とりまとめ」では、核燃料を再利用する国の計画について進め方や必要性に疑問を投げかけていて、「一旦、立ち止まって検討すべきだ」と提言しています。会議では、このとりまとめからすでに7年が経過していることからまずは計画の現状を把握した上で検討を進めることになり、今月末に開く2回目の会合に、経済産業省の担当者を招いて現在の状況について詳しい説明を聞くことを決めました。

日照不足続く…郡山で農産物への対策を検討(08月04日)

梅雨明けが遅れている県内では、農作物への影響が心配されています。先月の日照時間が平年の3分の2ほどしかなかった郡山市では、きょう、農作物への対策を話し合う会議が開かれました。郡山市の先月の日照時間は、およそ96時間で平年の138時間のおよそ7割にとどまりました。また、降水量は平年の1・5倍を記録していて不順な天候が農作物にもたらす影響が心配されています。このため、市内ではきょう、県や市、それにJAの担当者が出席して対策会議が開かれました。はじめに行われた報告によると最も影響が心配される水稲では、すでに各地で「葉いもち病」が発生しているということです。今後は、収穫量に影響する「穂いもち病」への移行を防ぐことが重要で関係機関では、農家向けの広報誌を通して注意を呼びかけることにしています。

大麻草栽培の疑い カナダ人塾講師を逮捕(08月04日)

大熊町の山林で大麻草を栽培していた、カナダ国籍の塾講師の男が逮捕されました。大麻取締法違反の疑いで逮捕されたのは茨城県北茨城市に住むカナダ国籍の英語塾講師、マッシュー・ヒューマン容疑者25歳です。ヒューマン容疑者はことし2月ごろから茨城県の自宅で大麻草を栽培したほか乾燥大麻およそ11グラムを所持していた疑いが持たれています。ヒューマン容疑者は自宅の鉢植えで育てた大麻草を大熊町の山林に移して栽培していたと見られ、現場に姿を現したところを捜査中の警察官に発見され、逮捕されました。ヒューマン容疑者は取り調べに対して「自分で吸うために栽培していた」と話し、容疑を認めているということです。

県立医大病院で医療ミス2歳男児が意識不明(08月03日)

福島市の県立医大附属病院で2歳の男の子の手術中に誤って静脈に空気を注入する医療事故があり、男の子は意識不明となっています。病院の説明によりますと先月29日、2歳の男の子の手術中に鼻から胃に入れた管に空気を送ろうとしたところ、誤って静脈に入れた管に空気を注入したということです。患者の呼吸を示すモニターが異常を示したことから担当の麻酔科医が、直後にミスに気付き、手術を中止しましたが、男の子は、一時心肺停止の状態になりました。現在は集中治療室で治療を受けていますが意識不明の状態だということです。注入した空気の量は100ミリリットルと見られ、医大病院では、今後、外部の専門家による調査委員会を立ち上げて原因の調査と再発防止策の検討を行うことにしています。

7月の日照時間平年大きく下回る(08月03日)

県内の先月の日照時間は軒並み平年を大きく下回り、会津若松では観測史上最も少なかったことが分かりました。福島地方気象台によりますと先月の日照時間は福島市が92・9時間で平年の70パーセントとなるなど各地で平年を大きく下回りました。特に会津若松市では雷による機器の故障があったため参考記録ながら82・2時間と平年の半分以下で観測史上最も少なかったことが分かりました。7月に晴れた日が少なかったのは太平洋高気圧の張り出しが弱かったためですが、エルニーニョ現象が関係していると見られています。ここ20年で冷夏だった年を調べて見ると3年のうち2年はエルニーニョ現象が起きていました。そして、3年とも、梅雨明けは特定されませんでした。

郡山三東スーツ賃金未払いで書類送検(08月03日)

郡山労働基準監督署は従業員への賃金およそ1千790万円が支払われていないとして本宮市にある縫製会社「郡山三東スーツ」と代表取締役の男性を書類送検しました。最低賃金法違反などの疑いで書類送検されたのは本宮市にある縫製会社「郡山三東スーツ」と代表取締役の男性40歳です。郡山労働基準監督署によりますと「郡山三東スーツ」は去年7月から8月にかけての従業員85人の賃金およそ1千790万円を支払っていないという事です。「郡山三東スーツ」は県発注の公共工事にからむ汚職事件で一審で有罪判決を受けた佐藤栄佐久前知事の弟が経営していた会社で汚職事件の発端となった土地取引をしていたとされています。「郡山三東スーツ」は経営不振のため去年9月までに従業員全員を解雇し現在は事業活動を停止しています。

児童虐待件数は3年ぶりに減少(08月03日)

昨年度に県内で起きた児童虐待の数は238件で、前の年より30件少なかったことがわかりました。これは、きょう開かれた県や関係機関でつくる連絡会議で示されました。県によりますと、昨年度県内の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は238件で前の年と比べて30件減り、3年ぶりに「減少」に転じたことがわかりました。県では、要因についておととしと3年前に県内で幼い子どもが虐待をうけ死亡する事件があったことから、「保護者が虐待に気をつけるケースが多くなった」とみています。しかし、一方で3年連続で200件を超える高い水準となっていて、「決して楽観できる状況ではない」としています。また、虐待をしたのは「実の両親」が全体の8割を占めていて、虐待を早期に発見することが難しいということです。

衆院選立候補予定者説明会(08月03日)

今月30日に投票が行われる衆議院議員選挙を前に立候補予定者を対象にした説明会がきょう福島市で開かれました。県庁で行われた説明会には県内5つの選挙区に立候補を予定している人の関係者や政党の担当者など、およそ40人が出席しました。説明会では事務局と県警察本部から立候補を届け出る際の手順や選挙運動を行う上での注意点などが説明されました。きょうの説明会では、すでに立候補を表明している前職9人、新人8人のほかに、4区で新たに新人ひとりが立候補を検討していることが分かり、立候補予定者は5つの選挙区で18人となっています。衆議院議員選挙は今月18日に公示され、今月30日に投票が行われます。

東邦銀行がインターネット支店を開設(08月03日)

東邦銀行は、パソコンで口座の開設や取引ができる「インターネット支店」を県内の銀行としては初めて設けました。福島市にある東邦銀行の事務センターでは、インターネット支店のオープンを記念して、北村清士(きたむらせいし)頭取などがテープにハサミを入れ、開設を祝いました。この後パソコンのスイッチが押されると県内の銀行としては初めてのインターネット支店が営業を始めました。東邦銀行では、4年前から振込みなどができるネットバンキングは行っていましたが、インターネット支店では店舗に行かなくてもパソコンを使ったネット上での書類のやり取りで口座を開設し、取引や通帳の管理ができます。またインターネット支店で申し込んだ定期預金の金利は、店舗の窓口で申し込んだ場合よりも0・2パーセント上乗せされるほか、振込み手数料も優遇されます。インターネット支店は東邦銀行のホームページからアクセス出来ます。

老人施設にモモをプレゼント(08月03日)

おいしい旬の果物をお年寄りに味わってもらおうとJA伊達みらいはきょう、老人施設の利用者にモモをプレゼントしました。JA伊達みらいではお年寄りたちに地元で採れた季節の果物を味わってもらおうと8年前から管内の老人施設にモモをプレゼントしています。きょうは献上モモで有名な「あかつき」を7つの施設に届けました。例年同様甘くておいしいモモを口にしたお年よりたちは地元の夏の味覚を楽しんでいました。JA伊達みらいでは10月には保育園などにブドウやリンゴをプレゼントすることにしています。

福島地検の新・次席検事が着任会見(08月03日)

福島地方検察庁に着任した松本裕(ゆたか)次席検事がきょう、会見を開き、裁判員制度について「分りやすい裁判の実現に全力を傾けたい」と抱負を述べました。福島地検に着任した松本裕(ゆたか)次席検事は、法務省への出向から4年ぶりに現場勤務に戻りました。きょうの会見では、県内でもこれから始まる「裁判員裁判」について、「県民の協力が不可欠な制度で、真実の解明というこれまでの検察の立場は変えずに、分かりやすい裁判の実現に全力を傾けたい」と抱負を述べました。また、殺人や放火などの凶悪事件については、「警察とこれまで以上に連携して厳正に捜査し、治安の維持を図りたい」と述べました。

小中学生が法務局で仕事体験(08月03日)

小中学生が一日職員となって「法務局」の仕事を体験する催しが福島市で行われました。この催しは、法務局の仕事の内容を知ってもらおうと、福島地方法務局が初めて開いたものです。参加したのは県内各地から集まった小中学生15人ではじめに一日職員の委嘱状が手渡されました。午前中は、「自分の会社を作ってみよう」というテーマが用意され、株式会社を作って登記をするまでの手続きに取り組みました。法務局では、こうした登記のほか、戸籍の管理や人権擁護など様々な業務を行っていますが、こどもたちにとっては、なじみが薄い仕事も多く、福島地方法務局では、この催しを来年以降も続けていくことにしています。