亀田兄弟　年内世界戦も！興毅９・５、大毅８・３０前哨戦

９月に世界前哨戦が決まった亀田興毅は会見でポーズをとる

　プロボクシングＷＢＡライトフライ級の元王者で、同フライ級１位の亀田興毅（２３）＝亀田＝が３日、元北米ライトフライ級王者ウンベルト・プール（３４）＝メキシコ＝と９月５日にディファ有明で世界前哨戦を行うと発表。５１・５キロ契約体重での１０回戦。さらに、弟の大毅（２０）も今月３０日に大阪府立体育会館で世界前哨戦を行うことが明らかに。年内に兄弟で世界戦を行う可能性が浮上した。

　３月４日のドローレス・ビダル（メキシコ）戦以来のリング。戦いに飢えた興毅は「試合が決まりかけたり流れたり、しんどい時期もあったけど、いい勝ち方をして世界戦に行く」と久しぶりに意欲をみなぎらせた。

　興毅が指名挑戦権を有する王者デンカオセーン（タイ）との対戦は交渉が難航しているが、あくまでも年内の世界戦を熱望。９・５を前哨戦と位置づけ「２階級制覇へマジック１。消えたら優勝や。年内でも十分挑戦できるし、それがオレのモチベーションになっている」と力強く話した。

　半年間の進化を見せつける。専門トレーナーの指導により「超回復」の働きに基づいた筋トレを導入。「２、３日間歩けないほどボロボロになった」と言い、使ったことのない筋肉も強化した。

　また、４階級制覇王者のマニー・パッキャオ（フィリピン）らさまざまなタイプの選手をビデオで研究。幅を広げた自らのスタイルが「見えてきた」。肉体も内面も完全武装。プロ１３年目のベテラン、プールを踏み台にする準備は整った。

　同時に、弟の大毅も故郷・大阪で初となる世界前哨戦に臨むことが分かった。相手はホセ・アルベルト（メキシコ）。ＷＢＡ、ＷＢＣともに世界ランク入りしている大毅は、両にらみで年内の世界戦を視野に入れる。夢の兄弟王者誕生へ、亀田家のビッグ構想が動き出した。