追手風親方と元床山側が法廷闘争突入へ…内容証明送付

　しつけ暴行問題　今年３月、大相撲の追手風部屋で追手風親方（元幕内・大翔山）がしつけのために２３歳の元床山を暴行した問題で、元床山側が親方へ法的手段に訴える内容証明書を送付していたことが３日、分かった。親方は全面的に争う姿勢で、暴行問題は法廷で争われる可能性が高くなってきた。

　元床山側は内容証明で今後の交渉はすべて弁護士を通じて行うことを通告。親方が主張する若い力士へのいじめは一切ないと主張しているという。元床山は現在、熊本市の実家に住んでいるため、正式に法的手段に出る場合は熊本地裁に訴状を提出することになる。

　これを受けて、追手風親方は「こちらも弁護士と話し合います」と全面的に争う姿勢を示した。親方は暴行の事実は認めているが、元床山の度重なるいじめを戒めることが目的であると主張。元床山側はいじめの事実を否定しており、双方の主張は真っ向から対立している。

　親方は日本相撲協会へ内容証明書が届いたことを報告した。今後は弁護士同士が話し合うが、決裂した場合は暴行か愛のムチかを法廷で争うことになる。