UA No.: 171/09 国際事務局配信日:2009年 6月24日
AI Index: MED13/062/2009 期限:2009年 8月 6日

国名:イラン

ケース:恣意的逮捕/拷問の恐れ

対象者:
マサ・アムラバド(男性)、記者
アボドルレザ・タジク(男性)記者
ハイバン・サミミ・ベバハニ(男性)編集者
モジタバ・ポアモセン(男性) 編集者
サイード・ライラズ(男性)記者
ロウホラ・シャサヴァール(男性) 記者
モハメド・ゴウチャニ(男性) 編集者
ジラ・バニ・ヤ-ク-ブ(女性) 記者
バーマン・アフマディ・アモウィ(男性) 記者
モスタファ・カヴァンロー・カジャル(男性)記者
ファリボルズ・ソロウシュ(男性) 記者
ラソン・アサナシアディス・フォウデン(男性)記者、ギリシャ国籍
マジヤール・バハリ(男性)記者、イラン/カナダ二重国籍



論争が続いている6月12日のイラン大統領選挙の後、自宅または事務所で逮捕された大勢の人々の中に、少なくとも13人のジャーナリストが含まれている。テヘランで拘束された人びとはエヴィン刑務所に拘留されていると思われるが、ほとんどの消息は不明となっている。拘束されたものは全員、拷問またはその他の虐待を受ける危険があると憂慮されている。

The Etemad-e Melli紙(大統領候補メフディ・カロウビ氏によって創設)の記者マサ・アムラバドと、週刊誌Farhikhteganの編集者アボドルレザ・タジク、そして発禁となっているNameh誌の編集者ハイバン・サミミ・ベバハニは皆、6月14日に逮捕された。

イラン北部の都市ラシュトの新聞Gilan-e Emrooz紙の編集者であるモジタバ・ポアモセンは、6月15日に逮捕された。プラハに拠点を置くラジオFardaのインタビューに答えたフリー・ジャーナリストであるファリボルズ・ソロウシュは、6月16日に逮捕されたと伝えられている。Sarmayehに寄稿しているジャーナリストのサイード・ライラズは6月17日に逮捕され、同じ日に、ロウホラ・シャサヴァールはイラン第二の都市マシャードで逮捕されたと報道されている。

Etamed-e Melli誌の編集者モハメド・ゴウチャニは、6月18日に自宅で逮捕された。これに続いて6月20日、100万人の署名キャンペーンのメンバーでありイラン女性協会のウェブサイト編集者でもある ジラ・バニ・ヤ-ク-ブが逮捕された。ジラ・バニ・ヤ-ク-ブは多くの改革派の新聞に寄稿してきていた。彼女の夫でフリー・ジャーナリストであるバーマン・アフマディ・アモウィも逮捕された。月刊誌Sepideh DanaeiとラジオGoftogooの記者モスタファ・カヴァンロー・カジャルは、伝えられるところによると6月22日に逮捕された。

海外メディアの特派員として駐在していたジャーナリストも逮捕されている。Newsweek誌のためにイランから記事を書いていたイラン系カナダ人マジヤール・バハリは、6月21日に逮捕された。6月23日、当局は、Washington Post紙に記事を配信していたギリシャ国籍の者(ラソン・アサナシアディス・フォウデンと思われる)を、先週、おそらく6月19日に出国しようとした際に逮捕したと発表した。アムネスティ・インターナショナルは、上に挙げたすべてのジャーナリストは、口頭、手書き、もしくは印刷という方法で情報や意見を求め、受け取り、そして伝える権利など、平和的な手段で表現の自由を行使したことのみを理由に拘束された「良心の囚人」であると考えている。


背景情報
アハマディネジャド大統領が大統領選に勝利したと 6月13日に発表されて以来、イラン当局は表現の自由を厳しく制限している。選挙結果に数十万のイラン人が異論を唱えている。インターネットへのアクセスは遮断されるか著しく妨害されている。イランの出版業界は、騒乱に関する情報について発行することを禁止された。海外メディアのジャーナリストは街頭にでることを禁止され、何人かは国外退去となった。

ミル・ホセイン・ムサビ氏、メフディー・キャッルービー氏、そしてムサビ氏の選挙戦を支援していたハタミ前大統領に近い著名な政治家と複数の人権擁護活動家たちを含めて、イラン各地で大勢が拘束されたと伝えられている。

政党の党員もしくは大統領候補のためにキャンペーンをはっていたジャーナリストたちも拘束された。6月24日、その日にムサビ氏と会った70人の学者が、ムサビ氏の事務所を出たところ逮捕された。4人を除いて全員、まもなく釈放された。いまだに拘束されている中に、ムサビ氏の選挙キャンペーンの責任者であったゴルバン・ベザディアン(Ghorban Behzadian)が含まれている。その他にも数百人が、選挙結果に抗議するデモの最中に拘束された。デモは治安部隊による過剰な武力をもって迎えられた。大勢が殴打され、当局によると、最大で21人が殺された。おそらく実際の数はこれ以上と思われる。


アクション
ペルシャ語、アラビア語、英語、仏語またはあなたの母語で、以下の内容のアピールを作り、航空便、航空書簡(全世界90円)、電報、ファックスあるいはeメールで、できるだけ早く送ってください。

- 上に名前が挙がっているすべてのジャーナリスト、そして表現の自由を平和的に行使したためだけに逮捕された人々は良心の囚人であり、全員を即時かつ無条件に釈放することを求める。
- 拘禁されているすべての人たちの消息を明かにし、家族との面会や本人たちが選んだ弁護人との接見、希望する医療措置の提供を認めて、拷問や虐待から保護することを要請する。
- 表現、結社、集会の自由を不法に制限することを止めるよう求める。

要請のあて先

ハメネイ最高指導者
Ayatollah Sayed ‘Ali Khamenei
The Office of the Supreme Leader
Islamic Republic Street – End of Shahid Keshvar Doust Street, Tehran, Islamic Republic of Iran
E-メール: info_leader@leader.ir
ホームページを通して
http://www.leader.ir/langs/en/index.php?p=letter (English)
http://www.leader.ir/langs/fa/index.php?p=letter (Persian)
書き出し: Your Excellency


法務長官
Ayatollah Mahmoud Hashemi Shahroudi
Howzeh Riyasat-e Qoveh Qazaiyeh (Office of the Head of the Judiciary)
Pasteur St., Vali Asr Ave., south of Serah-e Jomhouri,
Tehran 1316814737, Islamic Republic of Iran
E-メール: shahroudi@dadgostary-tehran.ir  (件名欄にはFAO Ayatollah Shahroudiと記入)
書き出し: Your Excellency


要請のコピーの宛先

駐日イラン・イスラム共和国大使
〒106-0047 
東京都港区南麻布3丁目13-9
在日イラン・イスラム共和国大使館
特命全権大使:セイエッド・アッバス・アラグチ 閣下

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合はUAセンターまでお問い合わせ下さい。


(アピール例文:ハメネイ師宛の場合)
Ayatollah Sayed ‘Ali Khamenei
The Office of the Supreme Leader
Islamic Republic Street – End of Shahid Keshvar Doust Street,
Tehran
Islamic Republic of Iran

Your Excellency,

I am writing to express my grave concern over the arrest of journalists relating to the result of the presidential election in your country. They are:

Mahsa Amrabad (f), journalist
Abdolreza Tajik (m), journalist
Kayvan Samimi Behbahani (m), editor
Mojtaba Pourmohsen (m), editor
Sa'id Laylaz (m), journalist
Rouhollah Shahsavar (f), journalist
Mohammad Ghouchani (m), editor
Zhila Bani Ya'qoub (f), journalist
Bahman Ahmadi Amou'I (m),journalist
Mostafa Qavanloo Qajar (m), journalist,
Fariborz Soroush (m), journalist
Iason Athanasiadis-Fowden (m), Greek national, journalist
Maziyar Bahari (m) Iranian-Canadian dual national, journalist

I call on the Iranian authorities to immediately and unconditionally release all the journalists mentioned above and anyone who has been arrested solely on account of his or her peaceful exercise of the right to freedom of expression, as they are prisoners of conscience.

I also urge you that the whereabouts of all those detained be clarified and that they be allowed immediate access to their family members, lawyers of their choice and to any medical treatment they may require, and that they be protected from all forms of torture or other ill-treatment.

I finally call on you to remove unlawful restrictions on the freedoms of expression, association and assembly.

Sincerely Yours

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