京都放送局

2009年8月4日 21時41分更新

通り魔が発生!京都駅で訓練


大勢の人が集まる場所で、通り魔事件が起きた時にいかに対応できるかを確認する大がかりな訓練が、JR京都駅前で行われました。

この訓練は、去年6月に東京・秋葉原で起きた通り魔事件を教訓に、京都駅ビルの関係者や警察、それに消防などおよそ940人が参加して開かれました。
訓練は「京都駅前で負傷者の出る事件が起きている」という情報が入った段階から始まり、その後、次々に入ってくる情報を確かめながら進められました。
はじめに駅ビルの警備員が負傷者が倒れているのを見つけ、駆けつけた警察官が現場の状況を確認し、消防隊員が負傷者を搬送しました。このあと通行人役が、「近くの郵便局の方で刃物を持った男が暴れている」と近くの警察官に大きな声を出して連絡しました。
刃物を投げつけるなどして暴れる容疑者役の男性を警察官6人が追い詰め、最後に警察犬が飛びかかって容疑者役を取り押さえました。京都府警察本部の小西博通地域部次長は「訓練では各部門が比較的スムーズに連携を取ることができたが、想定外の事案にも対応できるように今後とも訓練を行っていきたい」と話していました。