県東部に医師派遣拠点 「医療再生計画」対策協が骨子 2009/8/4 10:29
徳島県地域医療対策協議会(会長・香川征徳島大学病院長)が3日夜、徳島市内の徳島グランヴィリオホテルであり、国の2009年度補正予算を受けて県が策定する「地域医療再生計画」(09~13年度)の骨子が示された。計画は事業費100億円と30億円規模の二つ。県東部に医師の派遣や養成・研修を担うセンター機能を設け、県西部に地域完結型の医療拠点を整備することなどを盛り込んだ。
計画骨子では、病院や医師が集中している県東部を「地域医療再生・創造拠点」として整備(100億円規模)。医師が不足している地域の医療体制を支援するため▽医師派遣▽遠隔医療・診断▽救急患者搬送-の各システムを構築する。特に医師不足が深刻な県南部には小型拠点を設ける。県全体の小児や周産期、救急など政策医療も充実させる。
県西部では、救命救急センターを持つ県立三好病院を中心に病院や診療所のネットワーク化を図り、救急医療やがん治療などの拠点機能を整備する(30億円規模)。
協議会には、病院や自治体関係者ら委員21人が出席した。今後、県は協議会の議論を踏まえて具体的な計画を策定する。
国は各都道府県に対し、10月16日までの計画提出を求めている。計画が承認されると、国からの「地域医療再生臨時特例交付金」を活用して事業を進められる。