子供の学力向上、低所得でも親の心がけ次第
8月4日21時46分配信 読売新聞
親の所得が高いと子供の成績は良いが、低所得でも親の心がけ次第で学力向上につながる――。
昨年度の全国学力テストの結果を、文部科学省の委託を受けたお茶の水女子大の耳塚寛明教授らが分析した結果、そんな傾向が出ていることが4日、明らかになった。
全国学力テストの結果と親の所得の関連を追った調査は初めて。絵本の読み聞かせなども成績向上に効果があり、耳塚教授は「経済格差が招く学力格差を緩和するカギになる」と話している。
調査は、全国学力テストに参加した小6のうち、5政令市から100校、計約8000人を抽出し、親と教師を対象に学習環境などを調べた。
世帯収入と平均正答率(国語と算数)の関係を見ると、高所得ほど正答率も高い傾向がみられ、最も平均正答率が高かったのは、1200万円以上1500万円未満の世帯。200万円未満の世帯と比べると平均正答率に20ポイントの開きがあった。
親が心がけていることについて調べたところ、高学力層の子供の親は、「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かった。このうち、「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたという。
調査では、学校での取り組みも調べた。家庭環境にかかわらず、児童にあいさつを徹底したり、教員研修を積極的に行ったりしている20校では、学力向上に一定の効果がみられた。
昨年度の全国学力テストの結果を、文部科学省の委託を受けたお茶の水女子大の耳塚寛明教授らが分析した結果、そんな傾向が出ていることが4日、明らかになった。
全国学力テストの結果と親の所得の関連を追った調査は初めて。絵本の読み聞かせなども成績向上に効果があり、耳塚教授は「経済格差が招く学力格差を緩和するカギになる」と話している。
調査は、全国学力テストに参加した小6のうち、5政令市から100校、計約8000人を抽出し、親と教師を対象に学習環境などを調べた。
世帯収入と平均正答率(国語と算数)の関係を見ると、高所得ほど正答率も高い傾向がみられ、最も平均正答率が高かったのは、1200万円以上1500万円未満の世帯。200万円未満の世帯と比べると平均正答率に20ポイントの開きがあった。
親が心がけていることについて調べたところ、高学力層の子供の親は、「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かった。このうち、「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたという。
調査では、学校での取り組みも調べた。家庭環境にかかわらず、児童にあいさつを徹底したり、教員研修を積極的に行ったりしている20校では、学力向上に一定の効果がみられた。
最終更新:8月4日21時46分
Yahoo!ニュース関連記事
- 小6正答率、世帯年収で差=学力テストの追加分析−文科省(時事通信) 8月 4日21時53分
- 子供の学力向上、低所得でも親の心がけ次第(読売新聞) 8月 4日21時46分
- <学力>年収多い世帯の子供ほど高い傾向…文科省委託研究(毎日新聞) 8月 4日19時32分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 2件
関連トピックス
主なニュースサイトで 国の全国学力テスト の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 裁判員裁判「まるで劇場」法廷変化に衝撃も[photo](読売新聞) 4日(火)19時42分
- 鉄棒で殴られ失明=通行トラブル?自転車の男に−大阪(時事通信) 2日(日)16時26分
- 眞鍋かをり「選挙ポスター」騒動 事務所側が許可「一切出していない」[photo](J-CASTニュース) 2日(日)13時5分