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やらせ疑惑:BBC「KBSの主張は事実無根」(下)

 『プラネットアース』などBBCの自然ドキュメンタリー番組を制作するBBC自然史部も、「(BBCに対する)KBSの主張はデタラメなのはもちろん、驚異的な瞬間をとらえるため人為的な設定がなされるという主張も正しくない。BBCのガイドラインに従い、野生状態の動物を撮影するのが大変難しい場合や危険な場合に、統制された条件での撮影が許されるが、極めて稀(まれ)なこと。新たな技法があるなら、放送ではなくウェブサイトを通じて示している」と反論した。

 また、マクドナルド氏は「生きているウサギをひもで縛っておいて撮影するといったKBSのやり方は、BBCではあり得ない」と強調した。

 BBC自然史部はこれについて、「BBCではガイドラインにより、残忍なシーンを演出したり、生物をえさに撮影したりするのは許されない」と強調した。

 BBCの公式サイトのガイドラインによると、「撮影のために鳥を捕えること」「生きているほ乳類や鳥類、は虫類などをえさとして与えること」「捕食者をおびき寄せるためにせき髄動物を縛ったりして移動を制限させること」「動物を怒らせるために突いたりして刺激を与えること」を違法として規定し、該当行為を禁止している。

 マクドナルド氏は「自然ドキュメンタリーで何よりも大切なことは生命倫理。撮影対象に肉体的な危害や苦痛、ストレスを与える残忍な行為は絶対にあってはならないこと」と主張した。

崔宝允(チェ・ボユン)記者

キム・ソンユン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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