民主党の鳩山由紀夫代表は、今回の衆院選の争点を「財源論」と言い切る。09年度、多くの政策経費を借金に当たる国債発行や特別会計に積み立てた「埋蔵金」で賄う与党に対し、「ムダづかいの根絶」で対抗する構えだ。衆院選マニフェスト(政権公約)で16兆8000億円分の独自政策実行と、無駄の削減による9兆1000億円もの財源捻出(ねんしゅつ)を約束した民主党だが、実現性はどの程度なのか。同党が柱に掲げる「子育て」「年金・医療」「農業」など五つの政策分野とともに、その裏付けとなる財源論を検証した。
毎日新聞 2009年8月4日 東京朝刊