県は、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者に対する相談対応や自立支援の態勢強化を図るため、県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」(大分市東春日町)を3日、配偶者暴力相談支援センターに指定した。県婦人相談所(同市荏隈)に次いで2カ所目。
同センターでは、DV被害に悩む人からの相談や臨床心理士によるカウンセリングの希望を受け付けるほか、(1)自立生活の支援(2)保護施設の利用(3)警察など関係機関―などに関する情報を提供する。裁判所がDV加害者に対し、被害者に近寄らないよう命じる「保護命令制度」の活用についての相談にも応じる。
県によると、県婦人相談所には08年度、DVに関する当事者からの相談が278件寄せられた。アイネスでも2003年4月に開設以来、「女性総合相談」の中でDV被害の相談を受けてきたが、その件数は増加傾向という。
県の県民生活・男女共同参画課は「県民意識調査(04年度)では、県内女性の5人に1人が何らかのDV被害を受けた経験があり、うち半数は誰にも相談できていない。相談支援センターが増えることで1人でも多くの人に相談してほしい」と話している。
相談窓口はアイネス(TEL097・534・8874)。電話、面談での相談(事前予約が必要)に応じる。相談の受付時間は平日の午前9時~午後4時半(祝日を除く)。
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