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【社会】

騒音配慮し“無音盆踊り” 東海市

2009年8月1日 朝刊

 愛知県東海市大田町で1、2の両日開かれる夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」(中日新聞社後援)で、大田コミュニティの住民らが、イヤホンで曲を聴きながらの「無音盆踊り」に挑戦する。常識破りの試みは、将来を見据えた騒音防止と地域振興のリハーサルでもある。

 当日は通常の盆踊りとは別に、FM電波に乗せた曲を参加者が携帯ラジオのイヤホンで聴きながら踊る時間を設けた。各日1回、15〜20分間の予定で、ラジオ50個を用意。イベント委員長の米穀販売業月東(がっとう)由典さん(34)は「手探りでいろいろ試したい」という。

 地元では「新しい市の玄関口」として、2015年度の完成を目指し名鉄太田川駅周辺の整備が進む。完成後は駅前に祭り会場が移る見込みだが、病院が近いため騒音対策も必要になる。

 住民らは玄関口にふさわしい大きな祭りに育てるため、地域振興を兼ねたものにしたいと考え、「無音盆踊り」を試すことにした。

 提案した大会会長の化粧品店経営森岡厚さん(47)は「例えば踊り手はイヤホンで聴く曲で踊り、会場では違う曲を流すと不思議な光景になるのでは」などと、前代未聞の試みの応用を模索している。

 

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