ＷＢＡ世界フライ級１位・亀田興毅が３日、東京・銀座の銀座マリアージュで会見を行い、９月５日に東京・ディファ有明で世界前哨戦を行うことを発表した。

対戦相手は元ＮＡＢＦ北米ライトフライ級王者ウンベルト・プール（３４）（メキシコ）で、５１・５キロの契約体重１０回戦を行う。
対戦相手のプールは、今年でプロキャリア１３年目を迎えるベテラン。
０６年３月に北米タイトルを獲得し、１度防衛した後に返上。
０７年１０月にＷＢＡ世界ライトフライ級王者ファン・カルロス・レベコ（アルゼンチン）に挑戦し、王座獲得に失敗した。
０８年８月には元ＷＢＣ世界ミニマム級王者ホセ・アントニオ・アギーレ（メキシコ）に判定勝ちしており、戦績は１５勝（９ＫＯ）８敗３分。

今年３月以来約６カ月ぶりのリングとなる興毅は
「試合が決まって流れたりしたことが２、３回あった。正直しんどい時期もあった。けど試合が決まったからいい勝ち方をしたい」と意気込みを語った。

世界戦に関しては現在、ＷＢＡ世界フライ級王者デンカオセーン（タイ）と交渉中で、進展はないという。ただ興毅は年内にも世界戦を熱望しており、９月５日が世界前哨戦となる。

「今回の試合のタイトルは、２階級制覇へマジック１。野球でいったらマジックが消えたら優勝。そういう意味やな。試合は９月やから十分年内に挑戦出来る。そのことが俺のモチベーションにもなっている。世界タイトルに向けて最高に仕上げてきっちり仕事をする」と自信たっぷりに言い切った。