俳優押尾学容疑者を逮捕＝MDMA使用、容疑を否認−麻薬取締法違反・警視庁

　俳優でミュージシャンの押尾学容疑者（31）＝自称・川崎市高津区在住＝が合成麻薬MDMAなどを使用したとして、警視庁麻布署は3日夜、麻薬取締法違反容疑で逮捕した。関係先を家宅捜索し、解明する方針だ。
　同署によると、「知人からもらった固形物を飲んだのは間違いないが、違法なものだとは思わなかった」と述べ、容疑を否認しているという。
　逮捕容疑は3日ごろ、東京都内または神奈川県などで、MDMAなどを使用した疑い。
　捜査関係者によると、押尾容疑者の尿からはMDMAの陽性反応が出たという。
　同署などによると、2日午後9時20分ごろ、港区の六本木ヒルズのマンション一室から119番があり、麻布署員が駆け付けたところ、無職の女性が死亡しており、押尾容疑者の関係者がいた。
　同室は別人名義だったが、押尾容疑者が出入りしていたため、3日午後、事情聴取したところ、手が震え、顔が青白かったことなどから、尿検査をした。
　女性は死後24時間以内で、詳しい死因は不明。事件に巻き込まれた可能性は薄いとみられるが、関係者らの事情聴取をするなどしていた。
　MDMAは興奮と幻覚の作用を併せ持つ錠剤型の合成麻薬で、「エクスタシー」とも呼ばれる。大量摂取すると心臓発作や脳卒中、けいれんを起こし、死亡するケースもある。若者の間で服用者が増えているとされる。
　押尾容疑者は1998年に俳優デビュー。テレビドラマ「ラブ・レボリューション」などに出演し、ロックバンドのボーカルとしても活動していた。妻は女優矢田亜希子さん。
　所属のエイベックス・マネジメントは「契約に違反する行為をした」として、3日付で契約を解除していた。　

【関連ニュース】
・ 〔写真特集〕往年の海外ムービースター
・ 俳優押尾学容疑者に逮捕状=麻薬取締法違反の疑い
・ 森繁久弥さん入院
・ 高野山大生2人を不起訴=大麻所持容疑で逮捕