2009年03月08日(日)

Play That Funky Music White Boy

テーマ:ブログ
トウキョー・エプロンズ




■脱衣場にて
 先日公衆浴場の脱衣場で着替えていると、風呂からあがってきたじいさんが身体を拭いたあと備え付けのドライヤーでチン毛を乾かしていた。しかも頭髪は乾かさずにチン毛だけである。なかなか70kgをきらない体重に悩んでいる自分が少しだけどーでもよくなった。そして日本には哲学者はいないと言われたりもするがそんなことはないかもと思った。


■図書館にて
 週に1日くらい図書館に行くのだけど、先日閑散とした午後にひとりのじいさんがめちゃめちゃでかい音で屁をこいた。出そうと思ってしないと出ない音だ。確信屁だ。その爆音は静まった館内に響き渡ったのだがあまりの音のでかさとそれ以上に毅然としたじいさんの態度に誰もリアクションを取れなかった。心頭滅却すれば屁もまた涼し。そして人間やはり毅然としてなくてはいけないのだ、卑屈になってはいけないのだということをあるいみ確認出来た。


■ヤマシテのお店にて
 ある雨の日ヤマシテのお店にいたときのこと、店内のBGMにJBのアルバムがながれていて'Play That Funky Music White Boy'がかかった時、この曲は元々誰の曲なんだっけ?JBじゃないよね?誰だろ?と話していると、店に道を尋ねに中国人の女性が入って来た。彼女は美容院を探しているとかでヤマシテが紙に地図を書いたりして丁寧に教えるとありがとうといって店をでていった。そのあとBGMもジミー・スミスに変わりしばらくあーでもないこーでもないと話していて閉店の時間になった。で、店の床を見るとなんか水でビシャビシャになっている部分があった。考えるとちょうど中国人の女性が入って来た跡のところになる。が、彼女が来たのは2時間前くらいになる。オレも入店したときは濡れた靴で入って来たのだけど1時間くらいで床はすっかり乾いていたと思う。ところが彼女の跡は今さっきまで居たかのように濡れているのである。もしかしてオバケ!?と2人で話したが気味が悪いので人魚だったということにした。人魚現る。


■サウナにて
 先日サウナに行った時のこと、サウナとはいっても公共の浴場に付いている小さなものなので4~5人は入れば満員になるようなところなのだが、その日は先客1人が入っていた。あとから入って行くとおそらく自分より年下なその人の身体にはカラフルな入れ墨がびっしりと入っていた。ロンパース状態である。で、その人は暑がりなのかドアキーパー(ドアストッパー)みたいなのでサウナルームの扉を少しだけ開けているのである。室内の熱さが、とくに足元位の高さの熱さが緩いのである。しかもいつも自分が入室時間の目安にしている砂時計がその入れ墨の人を挿んだ向こう側に有り、止まったままなのである。その人は漫画を読んでいてまだ半分くらいしかページが進んでいない様子。しばらくはこの状況なんだろなとあきらめつつ、ここでもしおれが超能力者であったなら、まず念力でそっと気づかれないようにドアキーパーを動かし扉を閉め、次にまた念力で入れ墨の人の向こう側の砂時計をクルっとひっくり返したことだろう。が、問題はオレには念力がないのだ。そう『傘がない』なのだ。などどと思いながら汗を流しているとそんな時間が経たないうちに読んでる漫画のページも途中で出て行った。もしかして少しは念力があるのかもしれないと思った。



■湯船にて
 なんだか急に喫茶店のセットサラダが食べたくなった。高校生のころよく食べた記憶がある。カレーライスとかエビピラフ(!)に付いて来た。小さいボウルに千切りのキャベツと人参、くし形に切ったトマト一個と何枚かのスライスされたキュウリ。そんな感じの内容。で、いちばん大事なのがそこに「オレンジ色のフレンチドレッシング」が掛かっていること。おもうにでかいボウルでたくさん出て来たらそんなありがたくないんだろう、きっと。きっかけは読み返していた村上春樹の短編を読んでいて文中に出て来たから。ちなみに『カンガルー日和』は短い短編が多いので湯船のなかで読むにはもってこいの本である。




 春ですの。




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