韓国初の宇宙ロケット、11日打ち上げ確定(下)
成功すれば世界で10番目の「宇宙クラブ」入り
◆初の打ち上げ、成功率は30%未満
ロケット羅老の開発には、2002年から現在までに総額5025億ウォン(現在のレートで約390億円、以下同)が投入された。高興の羅老宇宙センター建設に要した3200億ウォン(約249億円)、科学技術衛星2号の開発に要した136億ウォン(約10億円)まで合わせると、およそ8360億ウォン(約650億円)もの費用が投じられた。万一ロケット羅老の打ち上げが失敗すると、この莫大(ばくだい)な資金が空中で消えてしまうことになる。実際のところ、ロケット打ち上げの成功率は極めて低い。
現在までに宇宙ロケットを打ち上げた国の成功率は、30%台だ。初の打ち上げの成功率は、さらに低い27%。分析資料を出していないイランを除くと、自力での打ち上げに成功した8カ国のうち、初の打ち上げで成功を収めた国はロシア(旧ソ連)、フランス、イスラエルに過ぎない。宇宙大国米国も、初の打ち上げには失敗した。日本もロケットの発射テストで4度も苦杯を喫した。しかし専門家らは、「先進諸国の成功事例に対する研究を綿密に行っている上、科学技術のレベルがはるかに向上し、打ち上げ成功の可能性はこれまでよりも高い。初の打ち上げに失敗したとしても、原因の分析を通じより多くの技術を学ぶことができる」と語った。航空宇宙研究院の趙光来本部長は、「人間ができることは、一つとして抜かりなくやり尽くした。万一失敗しても、挑戦を続ける」と語った。今月11日のロケット羅老打ち上げが失敗した場合、2010年4月に全く同じ宇宙ロケットで再び打ち上げが行われる。
なお、韓国初の宇宙ロケットの発射は、ロシア側が技術移転を拒否したり部品の調達に問題が生じたため、05年から07年末へ、さらに08年末、今年第2四半期、7月30日、そして8月11日へと5回にわたり延期された。
イ・ヨンワン記者
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