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韓国初の宇宙ロケット、11日打ち上げ確定(中)

成功すれば世界で10番目の「宇宙クラブ」入り

◆ロケット1・2段目を連続投球

 ロケット羅老は、空気抵抗が大きい地球の上空40-70キロまでは、上向きの力(推力)が大きい1段目の液体燃料ロケットを使用する。1段目はボールを投げる手で、2段目は投げられるボールといえる。ボールは人の手を離れた後もしばらくそのまま飛んでいく。同様に2段目も、1段目から切り離された後、慣性によって地球の上空300キロまでそのまま飛行する。

 韓国が開発したロケット2段目の任務は、衛星を軌道に載せることだ。言うなれば、抑えの投手。2段目は固体ロケットを点火して衛星を定められた軌道まで持ち上げ、打ち上げ後540秒で衛星を切り離す。衛星がKAISTの人工衛星研究センターと交信を行うのは、打ち上げから13時間が経過してからのことだ。

 これまで、多目的実用衛星(アリラン)やムグンファ衛星などさまざまな商用衛星が韓国国内で開発されたが、すべて米国やロシアなど外国のロケットに搭載して宇宙へと運ばれた。科学技術衛星2号は、初めて韓国のロケットに搭載される。

 科学技術衛星2号は商用衛星ではない。しかし、研究用としては最先端の装備を備えている。電波を利用して地球の水蒸気や雲の中の水分含有量を測定し、気象情報を提供できる。また韓国の衛星としては初めてレーダー反射鏡を積んでおり、地上と衛星の間の距離を精密に測定できる。これを用いて、地球内部の物質の分析や地震波の予測などの研究活動が繰り広げられる。

イ・ヨンワン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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