韓国初の宇宙ロケット、11日打ち上げ確定(上)
成功すれば世界で10番目の「宇宙クラブ」入り
今月11日に韓国初の宇宙ロケット「羅老(KSLV1)」が宇宙に向かう。教育科学技術部は、「ロシアの最終燃焼試験が先月30日に終了し、両国の技術陣が打ち上げ予定日を11日に定めた」と発表した。羅老の発射は当初、先月30日に予定されていた。羅老が科学技術衛星2号を無事に宇宙へと打ち上げられれば、韓国は自国で衛星を打ち上げた10番目の国として「宇宙クラブ」入りを果たす。大韓民国が宇宙へ飛び立つカウントダウンが始まったわけだ。
◆カウントダウンは10秒ではなく900秒
教育科学技術部の李相睦(イ・サンモク)科学技術政策室長は2日、「羅老の1段目(下段)と上段(2段目)の最終組立作業が2日がかりで行われている。雷を伴う局地性豪雨など予想外の気象異変がない限り、予定通り羅老の打ち上げが行われる」と発表した。
羅老は全長33.5メートル、直径2.9メートル、重さ140トンのロケットで、1段目の液体燃料ロケットはロシアのフルニチェフ社が、2段目の固体燃料ロケットは韓国が開発した。2段目には韓国科学技術院(KAIST)が開発した重さ100キロの小型衛星「科学技術衛星2号」が搭載されている。同じロケットでも、2段目に弾頭を積むとミサイルになり、衛星や宇宙船を積むと宇宙発射体になる。
1段目・2段目の組み立てが終わった羅老は、発射二日前に羅老宇宙センターの組立棟から発射台へ、横倒しの状態で運ばれる。打ち上げ前日には、全過程を模擬進行する最終リハーサルが行われる。11日には、打ち上げ4時間前にロケット1段目へ燃料の灯油(ケロシン)と酸化剤(液体酸素)を注入する。2段目のロケットは固体燃料を用いているため、燃料はあらかじめ充てんされている。
打ち上げの最終決定は、打ち上げ前18-15分の間に行われる。打ち上げ15分前に航空宇宙研究院の趙光来(チョ・グァンレ)発射体研究本部長が発射ボタンを押すと、900秒のカウントダウンが始まる。趙本部長は「900秒間、あらかじめ入力済みのプログラムに従って自動的にカウントダウンが進む」と語った。しかしカウントダウンの途中であっても、何らかの問題が生じた際には即座に打ち上げを中止する。趙本部長は「気象条件の悪化などで打ち上げが延期される場合、12-18日中に新たに日にちを選んで再び打ち上げを実行する」と語った。
イ・ヨンワン記者
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