2009年8月3日 21時2分更新
景気の悪化を背景に、東京・新宿の繁華街で、飲食店などの強引な客引きやチラシ配りが増えてきていることから、地元の商店街の人などが、3日からパトロールを始めました。
このパトロールは、JR新宿駅の東口にある、商店街の振興組合が始めたもので、東口近くで開かれた結団式には、地元の商店主や、新宿区の中山弘子区長、それに新宿警察署の警察官など、およそ60人が出席しました。
パトロール隊の代表が「すべての人が安心して楽しく集まれる町にしていきます」と決意表明をしたあと、参加者はさっそく町に出て、パトロールを始めました。
新宿駅東口周辺には、歩道や車道に飲食店などの立て看板が多く置かれ、参加した人たちは、店の人などに撤去するように促したり、看板を邪魔にならないところに移したりしました。
また、チラシを配っている人には、警察の許可を取っているかどうか確認し、マナーを守ってチラシを配るよう呼びかけていました。
新宿警察署によりますと、景気の悪化を背景に、新宿駅周辺では飲食店の強引な客引きや、チラシ配りが増えているということです。パトロールは、日曜日をのぞく毎日行われる予定で、新宿東口商店街振興組合の志村久弥専務理事は「新宿を安全で、誰もが気軽にこれる町にするために自分たちで町の環境を守っていきたいです」と話しています。