挙式の二時間前には会場入りをして、
二人に挨拶しようとしたところ新郎が見当たりません。
とりあえず新婦さんのメイクシーンを撮影しながら、
新郎の到着を待つも、会場に来る気配がありません。
どうしよう。
挙式まであと一時間というところで新郎が戻ってきました。
どうやら披露宴でつかう小物が足りなくて、
横浜まで買い出しに出掛けていたそうです。
状況はわかっていても、ちょっと冷や冷やしますよね。


というのも今回の会場はパブリックスペースでの撮影が一切禁止されています。
エントランスも階段も廊下も撮影は一切NGなんです。
ということは二人のツーショット写真を撮るスペースが、
かなり限定されてしまうんですよね。
そんなわけで、少しでも余裕を持った進行で、
出来るだけ写真の撮れる時間を作りたかったのですが、
そんなこんなで最初から会場側に急かされ急かされの進行となりまして、
イベントの合間、合間でゆっくり撮影をする時間がありません。
通常だったらお色直しの前後に、
少しだけ時間をいただきちょっとしたポーズ写真を撮ることが出来るのですが…



しかし、出来ないことにあがいても仕方がないので作戦変更です。
披露宴もシンプルな進行なので、余興が盛り沢山なわけでもなく、
300カットの撮影がせいぜいとなる状況でしたが、
そこはキャリアにものをいわせて頑張りました。
私に写真を撮って欲しいと依頼をしていただいたお客様ですから、
失望させてしまう写真を撮るわけには参りません。

二次会まで撮影をして、気が付けば1800カットにもなっていました。
よくぞまあ撮影出来たものです。
いわゆるドラマチックなシーンは少なかったですが、
溢れるほどの皆さんの笑顔がたくさん残されていました。


新婦様はともさかりえ似てる、新郎様はミッチー似と、
姫と王子のナイスカップルでしたが、
それ以前に直接撮影依頼をいただきましたので、
気合いを入れて撮影しました。
どんな制約があろうとも、
お客様を満足させる結果を残さなければなりません。
ですから今回もテンションを上げ過ぎてしまい、
桜木町から池袋までどうやって帰ったか記憶がありません。
完全燃焼したので気が付けば帰宅していました。
そして倒れ込む様に眠りに落ちましたが、
いい仕事をした後は心地よい疲労感につつまれます。