もうだめだ……辛いお()´д`()
今日は彼女と映画を見に行った。
なんというか、俺ぜってー嫌われてんだろwww
ストイックとかいう問題じゃない。腐女子がどうとか関係なく、あの態度はないわ。俺は久しぶりに我慢の限界というか、堪忍袋の緒が切れる寸前だ。怒るというか呆れるというか、なんともいえない。
俺にも悪いところがあるというなら、なんだろうね。察しが悪い、とか? とにかく、もう俺は彼女と別れないようにすることをあきらめる。
疲れた、辛い。リアルは大変すぎる。
▼今日のあらまし
映画館で待ち合わせ。
彼女、15分ほど遅れてくる。一応、連絡しようと思ったけど、きっとくると信じて、待った結果、映画が始まってしまう。別にこれは怒ることもないささいなことだからいい。むしろ俺がルーズなほうだ(友達を一時間近く待たせたことが月に2回はある)。
映画館、席は隣じゃなくてひとつ開ける……え? 周りガラガラじゃん、いーじゃん隣でも(´・ω・`)
映画終了、売店でいろいろ見てる。話しかけても、完スルー。俺、便所へ。
戻るとだれもいない……そうきましたか。
先に帰っているということはないだろうと思い、数分待つ。お前も便所か、と。
これといった会話もなく、彼女は「俺は帰る」と言い、さっさと帰ってしまう。俺、独り飯。
飯食ってから、自転車置き場で彼女の姿を確認……帰ったんじゃないのか……?
そうかそうか、俺とは一緒にいたくないということだろ……。いーよ、もういーよ。俺に付き合ってもらって悪かったねー。
っていうか、告白してきたのそっちだし、別れるとか言いにくかったんでしょ。察しております察しております、露骨すぎて傍から見たらコント並みに分かりやすい表現方法でしたのでー。
うえー、現実とかねーよwww
▼結果
これはもう、「破局」です。
▼その他
どこかでこの体験を題材にシナリオ組むよ。
▼俺について(キャラクター設定表を使ってみます)
内容が酷いので削除しました。
すいませんでした。
▼今後のこと
執筆はこの夏が最後になる。
創作自体はやめないけど、ほとんどを受験勉強に向ける。ちなみに受験勉強は始めようとしているけど、基礎固めをしっかりやることがこの夏の目標。もちろん進級をかけた中間・期末考査のためにも。
文化祭などは文系私立受験コース(だいたいはエスカレーター進学組なので暇)に任せる。来年度の進入部員歓迎会用のアニメ制作ともに、次期部長の育成。今いる一年生はまだ適任でない。留年した人は信用に欠けるので、次の一年生を待つ。
……来年は廃部の危機なのでなんとしても部員を集めねばならない。そのためにも今のうちに学力を溜めて、受験に備えたい。
もちろん彼女とかそういう面倒なものは一切作らない。帰りはゲーセンとか寄らずに帰ろう。
ブログの更新も週一くらいになると思う。
▼最後に
長いよw
でもすっきりしたわ。
文章書くと異常なまでに落ち着くんだよね。
ここまで読んでくれた人、ありがとう。
▼謝罪
以前、上記してあった、過去にレイプをしたことがあるというのは真っ赤な嘘です。
このブログを見て不快に思った方へ謝罪します。
すいませんでした。
久々の今日恋いかが。の更新です。
彼女いない歴=年齢の人にはメシウマなんじゃないかな?
俺と彼女は冷戦状態だ。
いや、戦争なんて起きていないのかもしれない。俺が戦争なんて思ってるだけで彼女は俺のことなんて眼中にないのかもしれない。……だとしたら悲しい。
今日の俺はヒッキー体勢が整っているので、始終家からお送りします。
もうすぐ彼女と別れるかもしれない。
俺はもう愛想を尽かされたんだと思う。
「俺が好きか?」
このことを訊くのは怖い。訊きたいけど、答えが悪いものだと思うと訊けない。だからといって、現状維持はツラい。
幼馴染だし、昔から俺と彼女は遊んだりしていた。もう保育園のころから一緒だった。親同士も知り合いで地域のおすそ分けとかそういうつながりもあった。
彼女は俺のことを男としてみてくれていないような気がする。俺だって男だし……、彼女が居るならやってみたいことはいくらでもある。なのに、付き合っているのかよくわからない状態になってしまった。
好きなだけじゃ、恋愛は始まらない。
もやもやとしたこの気持ちを掃うには面と向かって、「好きか?」と問うてみるしかないのだろう。人が他人の気持ちをわかることはできない。だから言葉が存在して、文字が存在する。人が言語を使うのにはそういう理由があると思う。
訊かないで、訊いた向こうを知らずに朽ちるのか?
訊いて、訊いた向こうに絶望か希望か、なにがあるのか?
俺にはわからない。
好きと好きじゃない、というのには大きな壁があるはずだ。段差でも溝でもいい。とにかく、隔たりが存在していて、俺はその隔たりを超えなきゃいけない。
やはり、訊こうとは思うんだけど……。
ヘタレなんだよね俺(´・ω・`)
ちょっといまの俺は憂鬱だ。
どれもこれも自分が悪いからなんだ。
どうも、サイとです。
体中が痛いです。
今日は俺の友達が自宅へ遊びに来ました。
みんなで遊ぼう、というスタンスでしたが平等なんてできっこありません。世界はそういう風にできているし、俺たちもそういう風に生まれているからです。
同じことをして省らせない努力をしても無駄なんです。相手の心は分かりません。もしかしたら、みんなと一緒に同じことをやらずに、やってる人たちを見ていたい人もいるかもしれません。一人で行動したい人もいるかもしれません。人それぞれなんです。
俺はそういうことがよく分からなかったんです。いまもおぼろげに見えたようなつもりになっているのかもしれません。小学校のときに、「自分の嫌がることは人にはしない」と習った覚えがあります。俺はこんな古い言葉をさも常識のように扱って、他人をちゃんと分かろうとしていませんでした。俺は自分が嫌じゃないなら、他人も嫌じゃないだろうと考えていました。
それは違うって、感慨深く思いました。
友達が家に来る予定だった。
だけど3人で遊ぶならもうひとりくらい呼ぼうよ、って話になって、俺の彼女を呼んだ。ここでなにやら選択ミスをしているような気がした。
選択自体にミスはなく、そのあとの態度や言動が大切なのかと思う。
街中のショッピングモールへやってきました。そこで彼女が待っている約束でした。いや、実はカラオケの予定だった。カラオケに行きたくないという友達がひとりいて、俺はしぶしぶ彼女に、「カラオケに行きたくないやつがいる」とメールした。ここで妥協してもらって、ショッピングモールに行くことになったのである。
ショッピングモールで自由行動ってことにした。
俺と彼女の関係は少し付き合っているようには見えなくて、友達たちも疑問に思っていた。相手が俺のことを好きなのかはよく分からない。俺が相手を好きなのは、たぶん、分かる。でも、俺は嫌われたくないからいつもなにも言えない。
そういう気持ちでいるのはなんか苦手で居辛い感じがいつもしていた。
自由行動だから、ということで俺と友達は昼飯を食べた。彼女は昼飯は要らない、と言っていたので、おそらく帰ったのだろうと、思った。
友「一人にしないで読んでこいよ」
俺「やー、さすがに帰ったろ。つか、あいつは帰ると思うぞw」
勝手に相手を理解したつもりになって、そういうあてずっぽな判断をしていた。
他人の心を分かってふりした自分勝手な妄想の彼女と現実の彼女は違うのだ。
そのあと、メールで怒られたわけだ。
俺はぜんぜん気づいていないし、分かろうとしてなかった。バカだったなーって思うくらいで。
いや、でも「俺たち、付き合ってんのかな?」ってのはいつも思ってたし、それがなんか不安でぎくしゃくもしていた。
なにも分かってない。
人の心って分かんないよね。
頭の中でいくらシミュレートできても上手く行かない。
エンカウントなどは関係なく、よくあるパターンを脳内で思い返して次に起こるのはなんだろうって考える。そういうのって経験論っていうんだっけ?
現実は小説よりも奇なりってよく言うけど確かにそんなもんだよ。
これからはこうしたいって思うだけじゃなくて、実行しないと意味がないんだよきっと。
俺って、なんなんだろう……。
かわいいからいいけど///
買い物に付き合った。
アベイルっていう服屋さん。
初めて入ったよ。なんか服以外にも靴とかサイフとかも売ってた。なんか、しまむらの傘下企業らしく、おねだん以上だった。
とりあえず、今日の出来事をノンフィクションで書こうか。
◆ ◆ ◆
午前10時、待ち合わせまであと30分だ。
うん、間に合う。超余裕。
俺は安堵の息を漏らそうにも心が躍っていて、ゆっくり安心なんてできなかった。一応だが、自分チェックはじめ。
服装……Gパンはイタリアのブランドかなにか。ベルトは福島だったか栃木だったか覚えてはいないが、イタチの仲間の毛皮を取り扱っている店でばあちゃんに買ってもらった牛革。イタチ似の、うーん、……ムンク? 白いシャツはコンバース。赤と白のチェック柄の上着はリービズ(?)。パンツはフィラ。ばっちりである。
サイフ……なかに1500円くらい入っている。昨日、コンプティーク買ったせいで金が足りない。こなたキャビネットは正直要らん。サイフはチェーンでベルトを通すひもんとこにつないである。
家の鍵……チャラチャラ言わせて、サイフと反対方向にぶらさげてある。学校のロッカーとかも混じっているので、少し重い。
携帯……あの子のアドが入ってる。マナーモードにしないでおく。いつもマナーモードのせいで気づきにくいのさ。
メガネ……どこだ? 机にもない。PCの前にもなければ、洗面所にもない。ダイニングにもこたつにもはたまたメガネケースの中にもない。付けてたっ!
髪……最近、切ったばかり。短過ぎる程度。
顔……アウト。
歯……歯並びさえ気にしなければ大丈夫。
目……悪い。
……おし、行くぜ。
15分ごろに家をでる。アベイルまでは10分くらいでつくから計画通りである。アベイルに行く途中、彼女からのメールがくる。内容を確認。
《台本持ってきてくれ》
あー、ギャルゲのね。
彼女には声優を頼んでいるのだ。高卒の後、家を継ぐと言っているが、俺はそんなことしてほしくない。彼女は声優になりたいという夢があるらしいのだ。俺は小説家になりたいし、大学だって東京の大学に行くつもりだ。だから、俺は彼女を連れて上京したいと考えている。彼女はそこで、声優の専門学校に通えばいいと思う。娘のために出せるお金ならあるだろう。できれば同棲もしてみたい、なんて。
とにかく俺は返信する。
《台本はまだだ。
シナリオしかできてない》
まだ完成度10%もいってないんだよ。
んで、その返信には把握したらしいのでアベイルへ急ぐ。
アベイル到着。誰もいない。そこで少し待つと、メールが一通来ていることに気づいた。
《自転車の鍵が見当たらない
すまん、遅れる》
ドジっ娘乙。
俺は頭の中で必死こいて鍵を探す姿を思い浮かべながら、もだえていた。メシウマなわけなのです。
店内でパララバを読む。もちろんブックカバーはしている、狼と香辛料のホロがプリントされたやつだけどなw
彼女到着。本をしまいつつ後を追う。俺はここでちゃんと彼女を観察しておくべきだったと後悔することになるのを知らなかった。
んでいろいろ見る。
服屋とか一年以上行ってないわけで、もしかすると俺は場違いなんじゃないかと心配になる。俺はメイトとかゲマズとかがお似合いなはずだ。
視界の縁に彼女の姿を視認するだけで、手汗がナイアガラ噴出だった。
そこから彼女の後ろをついて周ること20分くらい(もっと短かったかもしれない)。俺はゲームキャラの服装について調査にふけっていた。なるほどなるほど。
少し飽きてきたのは30分くらい経ってから。
携帯で部員にメール送ったりして40分。
ジャージみたいな服を見つけて、なにか自分にあった空気を見つけて60分。
もう11時半だった。
彼女は服を一着買った。お、これで帰れると思ったら、また服売り場の方へ行ってしまう。
まだ買うのか……orz
12時頃、彼女を発見。俺はなんとはなしに近づいてみると、色彩鮮やかなブラジャー(?)の群れにいた彼女を見てしまう。まずい、いきなり女物のエリアではないか。顔の表面が火照るような気がしてソッコー小物売り場へ逃げ込んだ。
小物売り場にはサイフやベルトがあった。バッグとかもクラスのイケてる系男子(男子校だから男子しかいないけど)が持ってるようなものばかりだ。クラス構成としては池面は窓際に群れているので、その対極側にいるのはいわゆるヲタ系やネクラ系などのインドアーズのたまり場だ。その廊下最前線、いちばん端にいるのが俺なワケだけど。彼女いてもそこは覆せないようだった。どうでもいいが、俺は30歳で魔法使いになれない人間なので、周りとは違うんだぜーって思わせたいのかもしれない。いやリアルに童貞っていう設定で学校生活は送るけどね。敵を作りたくはないのだよ。
……彼女が俺のそばにいた。しゃがんで、チェーンを覗いている。指輪みたいなのとかロザリオっぽいのとか。
「ねえ、さいとう。これとこれ、どっちがいいと思う?」
訊かれたよ。訊かれちゃったよ、まるで恋人みたいだ! 夢かも知れん。だが、俺のことは苗字で呼ぶのだよ残念ながら。いや、いいや名前だと気絶するかも知れん。
俺が答えようとすると電話が掛かる。彼女は電話に出て、会話中。会話終了。俺は手前のチェーンをゆびさして答えた。
「ほう」
それの説明を加えながら、カゴに放り込んだ。なんかよく分からんが、うれしかったのは事実だ。
指輪みたいなのも二人で選んだ。そのとき、お互いの手が触れ合いそうになってドキリとした。俺だけがとても緊張しているみたいだな、と思ったけど、彼女のほうも少しおっかなびっくりに手を引っ込めていたように見えた。体中熱いです……。
「キラキラしてるとカラスに襲われるなぁ」
彼女がぼそり。
「大丈夫だよ、あ〜……」
俺もぼそり。
守ってやるよとか言いたかった。
そのとき、彼女の髪にキラリと光る髪飾りが目に入った。来るときは気づかなかったけど、なんか違和感。そうか、彼女が髪飾りなんてつけることは珍しいのだ。うん、中学のときも告白する前もこんな青色の石が輝いている可愛らしいヘアピンなんていちどもなかった。
自意識過剰かもしれないけど、もしかしたら今日のためにわざわざ? まさか、とは思いつつ、なにか言葉を探してみた。
「どうしたの髪飾り?」
やっと出た言葉は文脈が狂っている。
「あー、これ、100円100円」
いままでぼそぼそな口調だったのに、はっきりと聞こえた気がした。100円だからなんだよ。100円だから、安いから可愛くないとか言いたいのか。そんなことない。少しオシャレしてきた君は十分俺の心を締め付けているよ。
なんか言えよ俺。なんか言え、なんか!
「カラスにやられちゃうかもナ……」
orz
バカス俺。だめじゃん。この後に俺が守るとも連携できたのに!
それからアベイルでの買い物は終わった。
そう、――アベイルでの、だ。
となりにはシャングルというお店がある。正直、名前はうろ覚えで、ジャングルとかシャングリラとかしか頭に浮かんでこなくて、それを口走りそうになっていた。
まだ買い物か……。
男は女に待たされる、というのは本当らしい。
でも彼女はすぐ戻ってきてくれた。だって、シャングルってファンシーなの多いじゃん。俺とか異物以外の何者でもないお( ´・ω・`)
帰ることになった。
「このあとどーすんの」
俺の問い。
「んじゃぁ……」
めし食いに行こうと誘え俺!
カラオケでもいいぞ俺!
彼女が先に口を開く。
「……帰るか」
なんか言えよ――――――――ッッ!!!!!
しかもなんか少ししょんぼりしたような声だったし。
「そう、だな」
俺も首肯しつつ、ちゃっかり反対意見を出さなかった。
「じゃあな」
彼女は帰ってしまった。
「んじゃ」
俺も帰ることにした。
帰りのセブンイレブンでうどんを買う。昼飯だ。負け丼にしてやらぁ。
レジの手前、携帯が鳴る。この曲……まずいっ!
♪とゅりまはぁキミを近ーくでだれより感じぃたぁい♪
俺の周りには背の高い男の人と、その妻と幼女二名。
携帯、ポケットだ。早く取り出せ。慣れないGパンなんてはくから、携帯が上手く取り出せない。
♪ひとみぃとじてぇ、すなーおなきもちで♪
まてぇ、幼女がこっちを見てる。目が合ったもん……かわいいなぁ……。
♪きしめえええええええええええええええええええええええええ♪
俺きめぇ。
男の人と女の人がこっち見てます。やめて、その視線痛いから。
邪気眼を開眼させ俺は無心に帰ることにし、さっさと負け丼を買って帰ったのだった。
彼氏はキモ面、ずばりヲタク。
彼女は美少女、じつは腐女子。
それなんてエロゲなカップリングの恋路は始まったばかり――
ついに俺にも彼女ができた。
相手は地元の高校に通う女子(高1)。
紆余曲折がいろいろあって、告白された。
でっていう。
とりあえず、デートっていうものをしてみたい。
なにかシナリオの参考になる体験ができればいいと思っている。
俺の気持ち? そりゃあ、好きなことには変わりない。
熱愛じゃないけど。
今日は〈初恋さん〉とカラオケに行った。
いつもどおりのかわいさといつもどおりのきれいな声。
トゲトゲしてるっつうかなんか近づきにくい感じなんだよな。
◆ ◆ ◆
僕はカラオケで待ち合わせだったからカラオケのロビーで待ってた。
待ち合わせの五分前、けっこうぎりぎりで着いた。彼女のこと待たせたんじゃないかって不安になりながらチャリを留めて、入店する。
なんでそんなにあわてていたのかというと、お金がなかったからだ。いや、ないと言うのは小銭のことで、僕は万札しか持ち合わせていなかった。前日に親からもらっておけばよかったと後悔しつつも本屋に入り、青ペンを一本買った。青ペンはアクアブルーでなんとなくそのときの僕の気持ちを表しているなぁなんてポエマー気取りになっていた。ポエマーもどきは急いでカラオケに向かった、というわけである。
で、13時ちょうど。
こない。彼女がこない。〈初恋さん〉がカラオケにこないんだ。
いつかくるだろうと思い、僕は友人に教えてもらった『人生オワタ\(^o^)/の冒険』をやる。ステージ6まで行ったとき、時刻を見るとすで待ち合わせの時間から13分も過ぎていた。
どうしたんだろう。遅いなあ……。
僕は『今日どうしたの?』的なニュアンスのメール文を打ち始める。一言一言に細心の注意を払ってのことだ。
ぶぅぅぅぅっ。
【新着メール アリ】
〈初恋さん〉からかもしれないと、書いていた文を下書きに保存し、受信メールボックスを開く。
【〈初恋さん〉】
初恋さんからだ。僕は『今日、いけないわ。ごめん』と書かれてそうなメールを開けた。
『今日だよね、カラオケ行くの。
無理なの?』
おかしい。僕はここにいる。ちゃんと待ち合わせの場所にいる。時間だってちゃんと(?)五分前に着いた。そのときは〈初恋さん〉いなかったじゃないか。
これまた細心の注意を払って恐る恐るメールを返信した。
『カラオケ行けるよ。
え、もしかして今日は無理だったか?』
僕が待ってることは伏せた。あいつ、人を待たせたり人に迷惑かけたりするの嫌ってる。ほんと、親切なやつ。そういうところに僕は惚れたのかもしれない。ラブじゃなくてライクなのかもしれない。どっちかわからない。
【新着メール アリ】
【Re:〈初恋さん〉】
僕よりメールを打つのが早い。さすが女子高生だ。
『俺は、無理じゃないけど。
いまどこ?』
一人称は『俺』。彼女は腐女子だ。
腐女子がなんだ!と叫んでやりたい。それは〈初恋さん〉の大事な個性だ。僕の好きな〈初恋さん〉の一部なんだ。
『え、いま、カラオケにいるよ?』
日本語がおかしいのは僕の特徴。だめだね、小説家目指してるとか言ってるやつがこんなんじゃ。これじゃワナビ以下だ。
しばらくするとカラオケボックスのロビーに続く自動ドアが開き、待ちに待った〈初恋さん〉が登場してくださった。
「こっちにいたのか。気づかなかったぜ」
「ごめん」
やばい、声が震える。言葉が続かない。頭がぐらぐらする。体が熱い。
のぼせた風な僕は、カラオケの会員カードを紛失しましたと丁寧に店員に伝える彼女を、僕なんかより相当大人だって思いながらほうけて眺めていた。
「お連れの方の身分証明書は?」
〈初恋さん〉は小さめな体に紺色のダッフルコートを羽織って、細いけど躍動的な脚に黒いジーンズを穿いている。靴は革靴。学校には革靴で行くのだろうか? やけに手入れがされているようで電灯の淡い光に黒光りしていた。
「おい。さいとう」
好きな声。少し低い声なのが僕の好みだ。だからかな、CLANNADの坂上智代も好きなキャラである。まあ、智代よりも〈初恋さん〉のほうが百倍かわいい声だけど。
「さいとう、おい」
え、僕!?
あぁ、カードね。身分証明書として学生証を店員に渡そうとバッグを探る。学生証は掴んだが、手が震えてうまく取り出せない。震えながらも学生証を取り出し、店員にパスアラウンド。
住所とかいろいろ作ってカードを作る。
サービスドリンクはウーロン茶。
部屋に案内された。
105号室。二人っきりのカラオケボックス。
「悪いな」
カード作るのに手間をかけたことぐらいで。
「いいよ」
彼女はダッフルコートを脱いだ。黒いフードつきパーカー(?)だ。胸が大きい。横から見れば一目瞭然なんだけど、とにかく〈初恋さん〉の胸は大きかった。大きいだけでなく、新幹線の先端部分のように形が整っていて、優美な曲線が描かれている。
それに僕はドキドキしながらちょっとばかし妄想してしまった。にやにやしそうだったので曲目に集中させる。うっし、これにしよう。
歌が始まった。
僕が最初に歌った曲はバンプの『ハイブリッドレインボウ』だ。緊張してうまく声が出せず、点数は19点だった。僕はかなりの音痴だと周りは言う。自分でも音痴だと周りに公言するけど、実際のところ僕が音痴だとは自覚できていない。僕、ちゃんと歌えばうまいと思うんだけどなあ。
彼女も歌を歌い始めた。自分で風邪だと言っていて、85点越えたら風邪は治ったことにするらしい。
実は僕も風邪だった。いや、のどが痛いだけだ。でも言わないさ、無用な心配かけたくない。
そうこうしているうちに時は過ぎ、テレビに差していた邪魔な日差しも消えていき、16時を回った。
僕らはカラオケの外に出て、告白しようかとやきもきする。
「一緒に帰ろうよ」
僕がどきどきしながら言葉を発した。大丈夫震えていない。
「えー、無理。今日は用事がある。俺、寄らなきゃいけないところがあるんだ」
「そ、そっか」
この瞬間、僕の気持ちはヘリウムの抜けた風船みたいにしぼんで、地面すれすれで怖気づきながら浮いているようになった。
「じゃあな」
彼女がさきに別れの挨拶を言って、立ち去ろうとする。
自分でもなに言ってるか分からなかったが、『十二月にまた会おう』的なことを口走っていたに違いない。
〈初恋さん〉はガソリンスタンドの横を通り抜け、姿を消していった。
たった一言「好きだ」と言えない。『好き』という言葉には大切な人と一緒にいたいとか守りたいとかそういう決意の気持ちも込められた非常に深い言葉なのだと思う。それだからこそ、僕は自分の意思を伝えたく思っていたのに。言わなきゃ覚悟がないのだ、勇気もないのだ。ヘタレなのだ。
僕は臆病者でバカだ。バカバカしいほどにヘタレで、ヘタレなバカだ。
チャリを漕いだ。行き先は不明。
自分で自分を殴りたくなる。
携帯が鳴る。
【〈初恋さん〉】
『もうすぐ雨降りそうだから、早く帰れよ?』
まったく、あいつはいつでも親切だ。
彼女は僕のこと、好いているのだろうか。好いていて欲しい。この前の(今年の夏休みのことだ)告白未遂事件から、彼女も僕を意識している(はずだ)。
女子の気持ちは分からない。人の気持ちは分からない。でも告白を待っているのかもしれないなんて僕は思う。告白しなかった僕は自分の心を裏切って、〈初恋さん〉までも裏切った。
本当に本当に、×××。
人生\(^o^)/オワタ
あははははははは、〈初恋さん〉にカラオケ行くの断られちゃったああ。
寝れない寝れない頭が痛い不整脈があああ。
なんか、もうだめになった希ガス
メール本文が優しい言い方なんだよ!それが嫌いになった。なんか、好きすぎて嫌いになった。
もういやだあああああ
落ち着いて・・
死なないように、小説書こう・・
・・小説が生きる糧だよ。
逃げ道でもあるし進む方向かもしれない。現実に流されたくない。流されて安全な未来より、危険でもいいから進みたい道に向かっていく未来がいい。
未来なんて漠然としてて、わけわかんないけど、道はたくさんある。ありすぎて困るみたいな、ダイヤモンドじゃない。
結局俺は、まっすぐ前を向いて歩く勇気がないのさ。
前を見てれば、少しは危険を回避できるだろ? 俺は上を見てる。何か幸運が降ってこないかって他人に頼ってるの。自分が、どこか遠くに行ってるようだ。
書いてると、センチになってくるから寝る。
CMID: 1
AUTHOR: 茶太郎
TITLE: 無題
IP: 202.253.96.243
HOST: w21.jp-k.ne.jp
COLOR:
DATE: 10/16/2008 21:25:23
死ぬにはまだ早い! 倒れる時は、前のめりだ! 正面から当たって砕けてしまえ!(無責任発言)
私の通う学校は土曜日も授業があります。なぜか? 進学校だから。つーか、進学校に限らずあるところはあるんだと思うよ。むしろ、この学校は進学校じゃねえよ。頭悪いし。進学率が高いのはエスカレーター式だからだろ。んで、その土曜日に、〈初恋さん〉の通う学校の文化祭があるのです。うああorz しかも被ったその日は、テストだし。文化祭で告白しようかしないかあぐねているので、こういうことがあるとまじで萎れる。葛藤? 葛藤じゃん、俺すげえよ。テスト受けて、文化祭に行くと言う方針。何か異議がある人、手を上げて。
〈初恋さん〉にカラオケ誘われたあああ!
うっしゃあぁっっ!
……こんな感じに暴れてみたいものだ。嬉しくても顔に出ないそうだね、最近の中高生は。俺もその一人なんだろうけど、ポーカーフェイスというか感情殺して生きてる人間だしな、心が揺れないんだ。
でも、今回ばかりはニヤニヤがとまらないわけ。聖書の授業で女に付いてく奴の話があったけど、俺じゃね?
それに、あれだぜ?
〈初恋さん〉は、
ツ ン デ レ
……俺の妄想だけどね。だってメールがそうなんだもん。他の男子呼ぶ? と聞いたら、いや、呼ぶなって。二人のほうがたくさん歌えるだってwwwやっべー、俺に気があんのかなー。
まあ、告白未遂事件があったし。俺が〈初恋さん〉を好きだってことばれてんだろうな。まったく。告白しようと思ったら、逃げるんだもの。こっちは唖然して、告白する勇気も逃げちまったよ。つか、告白断られた(?)のそのとき初めてだし。
……〈初恋さん〉じゃなくね? って思うアナタ。
違うね。告白したけど、そいつのこと好きじゃなかったもん。ただ若気の至りでセクロスしたかっただけ。悪いことしたと思ってる。つか、周囲にばれてる。いいし、それが俺なんだよ。
〈初恋さん〉は、セフレとかそういうんじゃない。ただ、声が聞きたい。言葉を知りたい。会いたい。存在を、いるってことを確認したい。そして、そばにいてほしい。
勘違いじゃないと思う。これは恋だよ。
なんでここまで引きずってんのかな。はやく告白して撃沈すりゃいいのに。勉強の妨げになるだろ、恋なんて。あいつのこと考えたら、数式なんて浮かんでこねえだろ。空想に逃避したところで、そこにあるのは壁で、あいつで、俺はそこまでたどり着けない。まっすぐに〈初恋さん〉を好きでいる? 好き? 分からない。
たぷたぷに注がれた水がコップからあふれ出そうであふれ出ない不安定な気持ちが、なぜか暖かい。恋に恋してるのかな。ヤだな、そういうの。
くすぶって、悩むのが若い者の特権だというのは、あながち間違ってない。むしろ正解。命題「悩むことは若い者の特権」は、偽である。いや、特権の中に悩みが入ってるんだし、逆例なんだろorz
こんがらがって、複雑は好きという証?
わっけわかんねー!
理屈こねてもカンケーねえんだよ。
俺は、〈初恋さん〉が好きなことに変わりはないんだよ!
……〈初恋さん〉! このブログをみていたら、スルーしてくれ。教えられると、俺がへし折れる。
ううう……、愚痴ったら気が楽になったかな(涙キラリ)
〈初恋さん〉は彼女の友達に僕のメアドを教えました。
すると、どうでしょう。
甘い言葉と二人っきりの密会チャットに招待される始末。
子供はいけないサイトなんですよね。
僕、そういうのは初心なもので、上手く喋れず、、、
〈初恋さん〉だよなあ、やっぱり。
僕を売ったのだとしても、僕は彼女を信じたいです。
お願い、僕のこと遠ざけないでーっ