防衛省が検討する陸上自衛隊の部隊配置を争点にした沖縄県与那国(よなぐに)町長選が2日、投開票され、陸自誘致派の無所属現職、外間守吉(ほかましゅきち)氏(59)=自民、公明推薦=が、誘致反対を掲げる元町職員の無所属新人、田里千代基(たさとちよき)氏(51)を破り、再選を決めた。
当日有権者数1208人、投票率は96・03%。外間氏619票、田里氏516票だった。
与那国島は日本最西端の孤島。陸自配置については浜田靖一防衛相が7月、防衛相として初めて町を視察しており、外間氏当選で配置の検討は省内で更に加速する。
一方、台湾まで約110キロ、中国(福建省)まで約350キロにある島への陸自配置は中国、台湾を刺激する可能性がある。【三森輝久】
毎日新聞 2009年8月3日 東京朝刊