落語の噺とネコの話

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help リーダーに追加 RSS 隅田川馬石『お富与三郎・発端』

<<   作成日時 : 2008/03/18 12:39   >>

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3月17日 隅田川馬石独演会(日暮里サニーホール)

落語協会のHPに各真打のプロフィールが載っている。
その中の項目で得意ネタというのがあって、隅田川馬石のそれがなんと『お富与三郎』。
全部を見たわけではないが、こういう演目を挙げている人は他にいないのではないか(ちなみに師匠の五街道雲助の同項目は廓噺、圓朝噺)。
その『お富与三郎』を連続口演するというので行ってみることにした。

前座の後、馬石が登場。
会の発足の経緯と『お富与三郎』を6回以上にわたってやるとの予定を述べる。
1席目は気楽なものをということで『替わり目』。
時間の制約がないためか、かなりたっぷり目。
うどん屋が去った後、新内流しが来るという珍しい場面もあった。

仲入りの後、いよいよ『お富与三郎』。
今回のその発端。
以前、立川志らくのダイジェスト版で聴いたことがあるが、そのときはこの発端の部分は事実上省略している。
主人公は、日本橋横山町のべっこう問屋伊豆屋の一人息子与三郎。
友達の茂吉と吉原に行った朝帰りのとき、船で帰ろうということになる。
酒癖の悪い茂吉が船頭の仙太郎にからみ、いざこざの末に茂吉は川に落ち死んでしまう。
仙太郎は何もなかったことにしようと与三郎にもちかけ、与三郎も了解する。
そのときに五両の金を与えたことで、仙太郎はこれは金づるになると思い、その後なにかにつけて金をせびりに行く。
あるとき往来で待ち伏せをされ、「これが最後だ。百両をよこせ」と言われ、押し問答をしていると、浪人の良介が間に入ろうということになる。
良介は与三郎を帰し、仙太郎に「金をやるからついて来い」と言い人気のないところに連れて行き、斬り殺す。
与三郎は江戸に居ては具合が悪かろうということで、木更津に行くことになる。
これが発端のストーリー。

この部分だけでは、与三郎はいい男であるという以外には何の魅力もない。
むしろ、仙太郎の小悪党ぶりと良介の超然とした態度の方が印象に残った。

まあ、次回以降に期待ということで。
次回は6月。

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金原亭馬生『お富与三郎・木更津』
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ご存知かもしれませんが、談春が横浜にぎわい座でお富与三郎の連続口演をしています。もちろん、発端から始めています。そしてチケットはとても入手しにくい状況になっています。
チロリ
2008/03/19 23:59
どこかよそのブログでそんな記事を見ました。
平日は、にぎわい座に行くのがほとんど不可能なので諦めています。
ジャマ>チロリさん
2008/03/20 11:50

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