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3月17日 隅田川馬石独演会(日暮里サニーホール) 落語協会のHPに各真打のプロフィールが載っている。 その中の項目で得意ネタというのがあって、隅田川馬石のそれがなんと『お富与三郎』。 全部を見たわけではないが、こういう演目を挙げている人は他にいないのではないか(ちなみに師匠の五街道雲助の同項目は廓噺、圓朝噺)。 その『お富与三郎』を連続口演するというので行ってみることにした。 前座の後、馬石が登場。 会の発足の経緯と『お富与三郎』を6回以上にわたってやるとの予定を述べる。 1席目は気楽なものをということで『替わり目』。 時間の制約がないためか、かなりたっぷり目。 うどん屋が去った後、新内流しが来るという珍しい場面もあった。 仲入りの後、いよいよ『お富与三郎』。 今回のその発端。 以前、立川志らくのダイジェスト版で聴いたことがあるが、そのときはこの発端の部分は事実上省略している。 主人公は、日本橋横山町のべっこう問屋伊豆屋の一人息子与三郎。 友達の茂吉と吉原に行った朝帰りのとき、船で帰ろうということになる。 酒癖の悪い茂吉が船頭の仙太郎にからみ、いざこざの末に茂吉は川に落ち死んでしまう。 仙太郎は何もなかったことにしようと与三郎にもちかけ、与三郎も了解する。 そのときに五両の金を与えたことで、仙太郎はこれは金づるになると思い、その後なにかにつけて金をせびりに行く。 あるとき往来で待ち伏せをされ、「これが最後だ。百両をよこせ」と言われ、押し問答をしていると、浪人の良介が間に入ろうということになる。 良介は与三郎を帰し、仙太郎に「金をやるからついて来い」と言い人気のないところに連れて行き、斬り殺す。 与三郎は江戸に居ては具合が悪かろうということで、木更津に行くことになる。 これが発端のストーリー。 この部分だけでは、与三郎はいい男であるという以外には何の魅力もない。 むしろ、仙太郎の小悪党ぶりと良介の超然とした態度の方が印象に残った。 まあ、次回以降に期待ということで。 次回は6月。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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金原亭馬生『お富与三郎・木更津』
CDから。 ...続きを見る |
落語の噺とネコの話 2008/06/30 12:06 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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ご存知かもしれませんが、談春が横浜にぎわい座でお富与三郎の連続口演をしています。もちろん、発端から始めています。そしてチケットはとても入手しにくい状況になっています。 |
チロリ 2008/03/19 23:59 |
どこかよそのブログでそんな記事を見ました。 |
ジャマ>チロリさん 2008/03/20 11:50 |
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