《当初のデザインにありました着丈の長さに戻す方向で修正をすることとなりました》
ミス・ユニバース日本事務局(MUJ)は30日午後、公式ホームページで、ナショナルコスチューム用の衣装を修正することを明らかにした。新たな衣装は、衣装合わせ時点の丈の長さに戻し、丸出しだった下半身を隠すものとみられる。菊の文様が入った和服などは変更しないようだ。
問題の衣装はもともと、ミス・ユニバース主催の米不動産王、ドナルド・トランプ氏が日本に派遣したフランス人女性プロデューサー、イネス・リグロン氏の発案。関係者によると、今回の衣装に酷似したクリスチャン・ディオールの着物風コレクションを気に入ったイネス氏が、和服再興を目指すデザイナーズブランド社長の緒方義志氏に発注したという。
衣装は今月22日に発表されたが、その直後から「日本が誤解される」「ガーターベルトは売春婦の象徴だ」などと、MUJや緒方氏のもとに2000件以上の抗議が殺到。帯を提供した呉服店や職人も「あのデザインを知っていれば提供しなかった」「変更しない限り使用を認めない」などと拒否反応を示したことで、デザイン変更を余儀なくされたとみられる。
当初、イネス氏は《私が気にするのはファッション産業の有力者の評価だけ》、緒方氏も《「着物は奥ゆかしき日本人女性の象徴である」という現代の日本人が作り上げた妄想》などとブログに書き、強気の姿勢だった。