小野寺、初防衛戦
- 2009/08/02(日)
8・10後楽園
▼日本Sライト級タイトルマッチ 10回戦
王者・小野寺洋介山(オサム) × 同級3位・和宇慶勇二(ワタナベ)
木村V14を阻んで新王者となった新スター小野寺(18勝(7KO)1敗1分)の初防衛戦。04年全日本新人王。05年B級トーナメントでは後の日本王者・沼田康司を下して優勝。06年Bタイト優勝。木村戦では「ランクインしたときから、いつかやると思っていた」と徹底研究、中途半端な距離を作らず前進手数で攻略。スタミナ旺盛なノンストップパンチャーだ。
挑戦者・和宇慶は12勝(6KO)2敗だがブランクを挟んだためキャリア年数は王者より約3年長い。06年以来の5連勝中で王座初挑戦。昨年、ランカーの吉田真を下しランクインした178センチのサウスポーだ。小野寺も176センチと体格差はほとんどなく、王者の回転力に対する挑戦者の出方次第で序盤からおおよその展開が見えそうな試合だ。12戦無敗の1位・亀海喜寛が10月の最強後楽園決勝に出る階級とあって注目しがいのある王座だ。(片岡)
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WBC世界Sライト級は新鋭デボン
- 2009/08/02(日)
8・1カリフォルニア
▼WBC世界Sライト級王座決定戦 12回戦
同級2位・デボン・アレキサンダー(米国)8回終了TKO 同級3位・ジュニア・ウィッター(英国)
22歳の無敗新鋭アレキサンダーが19戦目で世界獲得です。昨年、WBC米大陸王座を獲得した選手で、35歳の元世界王者ウィッターをスピードで攻略。序盤からアレキサンダーが的確なカウンターを決め、5回にはKO寸前に追い詰めました。最後は拳の負傷を理由にウィッター側が出撃できず。
ウィッターは40戦を超えるベテランで、05年にはアンドレアス・コテルニクにも勝っています。06年に世界獲得も昨年のV3戦でティモシー・ブラッドリーに奪われていました。今回でキャリア3敗目です。
そのブラッドリーは今年WBO王座を獲得、この日メインに登場してネート・キャンベルを出血に追い込み3回でストップの初防衛に成功、デビュー以来無傷の25連勝です。海外情報に詳しい方、またいろいろ教えてくださいね。(ハイセー)
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近藤、45秒で王座奪取!
- 2009/08/01(土)
8・1後楽園
▼日本ライト級タイトルマッチ 10回戦
同級8位・近藤明広(日東) 1回45秒TKO 王者・三垣龍次(MT)
※王者が初防衛に失敗
▼8回戦
日本バンタム級4位・富山浩之介(ワタナベ) 3−0 井川政仁(角海老宝石)
※80−71、78−74、78−75
日本Lフライ級1位・瀬川正義(横浜光)3−0 同級11位・田口良一(ワタナベ)
※77−76、77−75、77−74
日本ウェルター級10位・高山樹延(角海老宝石) 2回2分12秒TKO 和田直樹(花形)
▼6回戦
カルロス・リナレス(帝拳) 1回1分55秒KO タタク・ハリウィヤント(インドネシア)
メインは右フックのクリーンヒットから速攻でまとめる近藤の先制がはまりすぎた衝撃の結果。ジャブ勝負になる以前に終わりました。三垣は一体、何が起こったのか…という表情。セミは富山が初回ダウン奪っての快勝。相手がタフなので無理せずポイントを得た感じです。ビータイト興行らしくKOの多い興行で、昨年の新人王高山もKO勝ちで無傷の9連勝マーク。07年新人王の田口は初8回戦で1位瀬川に大健闘も10連勝ならず。出場選手がバラエティに富み、全体的に満足度の高い興行だったと思います。(ハイセー)
8・2大阪
▼東洋太平洋ミドル級王座決定戦 12回戦
同級2位(日本王者)・鈴木哲也(進光)8回終了TKO 同級3位・呉必勝(韓国)
ワンサイドの内容だったようです。
8・2小倉
▼8回戦
日本Sフライ級7位・丸山大輔(筑豊) 4回1分45秒負傷ドロー 松尾佳彦(YANAGIHARA)
バッティングで松尾負傷ストップ。
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三垣の初防衛戦、石井一太郎から9回KOで王座を奪ったのがつい先日のように感じられます。三垣はSライトで戦ったデビュー戦での黒星以外は連勝の(13勝(9KO)1敗)。活躍中の日本ランカー加藤善孝が06年以降で唯一負けたのがこの三垣。スピードもパンチもあるバランスの良さは国体王者にもなっているアマ時代(70戦52勝)からのようで、駒大に進学する際は他からもスカウトが多数来たそうです。それでも自分の決めた道を動かさなかったというので、強い信念の持ち主なのでしょう。石井戦のとき、下馬評は石井でしたがアマ時代から知る関係者は王座交代を予想していた話も聞きました。潜在能力が花開いたという感じです。
対する近藤も11勝(5KO)1敗の黒星はデビュー2戦目でのもの。07年全日本新人王、10連勝中です。中学3年からボクシングをやっていて、プロになるため大学中退。鋭いジャブが主武器ですが、これは王者も同じ。ともに本格派で似た経歴。ジャブの指し合いは見モノでしょう。
セミの富山再起も気になるところ。元気にまたビッグマウスできるだけの試合ができるか。
大阪では日本王者・鈴木(22勝(14KO)7敗)が2本目を狙います。江口を下しての戴冠も初防衛戦は苦戦しています。相手は佐藤幸治や大迫亮に負けている選手ですが、昨年カルロス・リナレスをKOして番狂わせを演じました。タフな試合になりそうです。個人的には小倉の丸山×松尾も興味津々です。(ハイセー)
ガッティは自殺
- 2009/07/31(金)
元WBC世界Sライト級&IBF世界Sフェザー級王者・アルツロ・ガッティ(カナダ)が、11日に旅行先のブラジルで頭部に外傷を負った死体で見つかった件、地元警察当局が「死因は自殺」と発表。殺人容疑で逮捕されたブラジル人妻は釈放されたそうです。警察の捜査ミスでしょうか。新婚旅行で自殺とは…いったい何が?
ガッティは91年デビュー、95年にIBF王座獲得、3度防衛して返上。01年にはオスカー・デラホーヤとも対戦(5回TKO負け)。04年にWBC王座獲得し2階級制覇。V3戦でフロイド・メイウェザーに6回TKO負けで陥落。06年、WBC世界ウェルター級王者カルロス・バルドミルに挑むも9回TKO負けで3階級制覇は叶わず、翌年の再起戦でKO負けして引退しています。
02〜03年のミッキー・ウォードとの3戦(2勝1敗)はノンタイトルながら歴史的なベストバウトとして語られている人気選手でした。合掌。(ハイセー)
ウォード戦http://www.youtube.com/watch?v=2p3bFrP8-HM
追悼映像http://www.youtube.com/watch?v=zQiZ_yDgKdI
第1回アジアマーシャルアーツゲーム
- 2009/07/29(水)
今年からアジアオリンピック委員会が格闘技関連だけを集めたアジアの格闘技イベント、アジアマーシャルアーツゲームを開催することになりました。第1回目はタイのバンコク、開催期間は、8月1日〜9日です。日本からの参加競技種目は柔道、空手、テコンドー、ムエタイの4種目、参加人数は全19名。
ムエタイからは新日本キックボクシング協会・目黒藤本ジムより、60kg級・内田雅之、63.5kg級・高橋勝次の2名が参加します。試合日時は現地で競技別に抽選による決定がされる模様。プロが参加しても勝つのは難しいと言われるほど、アマチュアムエタイの実力は高度になっています。
〈堀田 7.29 23:00 / アール修正7.30 18:55〉:No34
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