http://www.dhw.ac.jp/c/f_azuma/東不可止(
ひがしあずま ふかし)プロデューサーに関してはWiki参照<ヲ ※メモに気を取られてて肝心なところを間違えてた(汗
偽名でも何でもなく、本名です。以後、東Pで表記。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E6%AD%A2レコーダー持っていかなかったので、メモからの書き起こしによる、主観、客観いりまじりの、大まかなと言うより適当な、ダラダラした長い箇条書きになります(苦笑)。
話の前後関係も、だいたい発言の順番通りにはしていますが、項目に合わせて若干変えています。内容の若干の差違はご容赦を。
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▲今回の講義の場所は東京・秋葉原にあるダイビル7F、「デジタルハリウッド大学」内にて
●テレ東へ入社、TVCM営業からアニメプロデューサーへ転身
・入社後はTVCMの営業として10年間活動していたのはWikiにある通り。
・おはスタの立ち上げやタミヤRCにも参加。
・転身のきっかけは、ポケモン騒動での対応で、テレ東プロデューサー岩田圭介氏に覚えられ、岩田氏の誘いもあってアニメプロデューサーに。
・今まで手がけたアニメの数は77本+α(東Pが事前にWikiで作品数を数えたところ、記載されていないアニメもある様子。忘れた作品もあるらしい(笑))
・東Pは他のPと違い、原作サイドと直接会う事を意識的に行っている
※講義のモデレーターを勤めたデジタルハリウッド大学学長補佐、高橋光輝氏によれば、原作サイド、特に原作者と会うPは非常に稀な存在、というか聞いたことがないそうで、補足しながら驚いてました。
・直接会うのは、原作サイドとの密接な繋がりを持つことで、次への繋がりを円滑にしたいという考えから。
※現在放送中の「夏のあらし!」がアニメ化になったのも、原作者の小林尽氏と「スクールランブル」のアニメ化で直接的な繋がりを持っていたことが大きいそうです。
・アニメPという仕事で良かった点は、部内の机で漫画を読んでいても叱られないからとの事(笑)
●テレ東のアニメ制作部について
テレ東は他局に追随を許さないほどアニメの放送本数が多く、それが強みになっている。
そして今年から、テレ東が得意とする「経済」と「アニメ」の強化を図るため、今年の4月から立ち上がった部門。
詳細はこちらを
・毎日新聞 テレビ東京:親子で楽しむ、で勝負 「アニメ局」設置し39本そろえ・現在、部内に10人のプロデューサーが活動している。アシスタントやサブのプロデューサーはおらず、中には昨年入社した2年目の、女性Pもいる。実力主義で新人にもチャンスがある仕事、との事。
●現在抱えている、アニメ放送の問題
・エヴァを放送していた頃は、どの作品も視聴率が10%を割ることはなかったが、今は非常に視聴率が低迷している
・一番の理由は、レコーダーの普及。リアルタイムで視聴する層が激減しているため。
※今日の銀魂を観て講義に参加した人は、自分を含めて数名という状況に、判っていたこととは言え東Pは思わず声を無くしてショックを。
・視聴率が下がっている為に、スポンサーが集まらない。リアルタイムで視聴する層が増えない限り、これはどうにもならず死活問題も同然らしい。
・一方、ソフトコンテンツビジネスも、YouTubeやニコニコ動画のようなネット配信の影響でかなり低迷。これは国内だけでなく海外での売り上げにも影響している。
そこで、海外のネット配信会社と提携し、日本国内で放送後一時間以内にネット配信する事で対抗を計る。
・ジリ貧の状況だが、それでも作り続けないと商売にならない。
●現在力を入れている「ナルト」10周年企画
・今年10周年と言う事で原作サイドとの連携を図っている。
・東Pは3代目の「ナルト」テレ東P。テレ東の先代二名はいずれも女性で、出産のための交代が続いて回ってきたとの事。ちなみに「銀魂」も、先代Pが出産のため引き継いだそうです。
・今回の映画化は「オールスター」がテーマの一つ。過去の作品ではゲストキャラを主軸にした話作りになっていたが、今回は10周年と言う事もあり、主人公たちを主軸にした話にした。
・その為、出番の減っていた原作キャラのスポットを当てるべく、昨年12月からのオリジナルストーリー「三尾の章」では、しばらくアニメでは出番の無かった原作キャラの出番を増やし、今回の映画の話に繋げていた。今週放送分から原作通りの展開に戻すとの事。
・今回の映画では過去最高のセル7万枚を使用。今年フランスで催される「ジャパンエキスポ」ヘの出展など、海外展開にも力を入れる
※今、海外で一番人気のあるアニメはナルト、との事。
ちなみに、国内でも、小学5年生、中学2年生を対象にした先日のアンケートでも、アニメ部門で第一位をとった、との事。
●気分はいつも「御白洲」・「銀魂」について
・この時既に講義の時間1時間の予定をオーバー。
東P、妙に「銀魂」を語るのは嫌がっている(笑)・銀魂は先述の通り、2代目のP。
引き継いだのは、例の時間帯移動の頃。但し引き継ぎまでのタイムラグがあり、直ぐには担当出来なかった。
そして担当を開始した時、既にノーチェックの脚本が20本以上も存在(爆) 先代では絶対通さなかったネタがそこでは平然と使われていて、東P
「どうすればいいんだ」状態に(笑)
※この辺りを語りながら東P、銀魂スイッチ入りました(爆)・銀魂を語る上で最初に挙がる、時間帯移動での「左遷」ネタは、
東Pが高松監督にうっかり言ってしまった事から始まる。「『銀魂』、左遷になっちゃいました〜」冗談のつもりがいつの間にかネタに。※ある意味、現在の「銀魂」の暴走はここから始まったと言っても過言ではない(笑)
・1クールで左遷(笑)になったことでスタッフも開き直り、とにかく1年間やりましょう、とスタッフたちと結束を深める。
※要するに、スタッフは厳しかった先代Pから、寛大な東Pに変わったことで「やりたい放題のお墨付き」を手に入れてしまった(違
・1期の残りを全力で駆け抜けたら、人気が上がり2年目の放映が決定。高松監督「ええええ?」(笑)
・当然2年目も止める者が居ないため、終始暴走。そして3年目も決定。高松監督「俺はもう嫌だ、降りる! 次が作りてぇぇ!」→説得に応じて渋々、監督は降りても監修として参加。……その割には色々派手に仕事してませんか(笑)
・銀魂の様々な終了ネタは、実は全て本気だったことが判明(爆) 先日のサンライズ倒産ネタではテレ東に抗議や問い合わせが殺到。東Pが、上の人たちに散々叱られたのはご存じの通り。
・当初はクレーム処理など辛い仕事だった「銀魂」のPの仕事。
しかし気がつくと「ああ、もうどうにでもなれ」と悟りの境地に<ェ※結論 東PはドM<ヲィ・東P曰く、高松監督は「リアルタイムで観られるテレビ番組を作れる数少ないアニメの監督」と絶賛。
※確かに銀魂は毎週、実況スレでも盛況で、ライブ感に秀でた作品。
・現在、銀魂の脚本は、先日終了した「地雷亜」編まで完成済み。つまり現時点ではここまでアニメ放送はされるらしい。
※余録ですが、原作の銀魂のネーム量はジャンプの中でブッチぎりの多さ。それ故に治まりきれないので苦労している、との事
・原作に追いつく寸前にあるが、オリジナル展開については考えていない様子。というよりあの原作と同等のモノは作れない。原作者の空知英秋氏の持つ世界観はマネ出来ない、空知氏は天才、と絶賛。
※思うに、銀魂に間違いなく惚れこんでます東P。この作品、最高のスタッフに恵まれているのかも知れない。
●質疑応答にて
・現在、ライバルだと思うものは?、という質問に対し即答、「けいおん」(爆)・本当は「けいおん」も「ハルヒ」もうち(テレ東)でやりたかったらしい
。「ハルヒ」は角川サイドに聞いたところ「テレ東ではやりたくない」とつれない回答が(笑)※規制が厳しいためと思われる
・現在、アニメ制作局がテレ東の柱のひとつとなり、自主的にアニメが作れる環境になってきている。これから色々挑戦したいそうです。
そう言った意味で、ライバルだと思うものは、フジで放送している「東のエデン」との事。
・ていうかどんだけエアチェックしてんだこの人(笑)
・Wikiに書かれてる「マニアな人」は「凄いマニアな人」と訂正すべきだと思う<ェ
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▲▼最後は、現在「銀魂」のエンディングを歌う「PENGIN」のミニコンサート、そして高橋光輝氏(左から2番目)、東P(中央)も交えてフリーショット
追記
●先週の銀魂で、CMをいじり倒したが、あれはテレ東的には全く問題ない手法。要は、CMの枠がちゃんとその時間内に全部入っていれば、あのように全部前倒しにして放送しても構わない、との事。
●東Pも言及していましたが、昨日の銀魂(ジブリネタの回)は、DVDでは絶対そのまま収録出来ないので要保存
![ババァ](/contents/006/117/260.mime4)
※原曲を使いまくっていたが、TVで放送する分には一応OK。但しソフト化すると著作権の問題でアウトになるため、それっぽい曲に差し替える。
糸冬
2009/06/12(Fri)
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