連帯保証人を請け負う会社と違法なアパート契約を結ばされ、委託料を支払わされたとして、名古屋市中村区の20代女性が24日、連帯保証会社「フォーシーズ」(東京都港区)を相手取り、慰謝料など約140万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。原告や弁護人は「こうした会社は追い出し屋と称され、社会問題になっている」と主張している。
訴状によると女性は07年11月、不動産会社との間で敷金・礼金なしで名古屋市のアパートの賃貸借契約(月額7万円)を締結。その際、フォーシーズ(フ社)とも連帯保証委託契約した。フ社が連帯保証人となり女性が家賃を滞納した場合、家賃を立て替えるが、1回でも滞納した場合、無条件にフ社に更新保証委託料1万円を支払う内容だったという。
女性は計10回、同委託料を支払ったが、フ社は女性の携帯電話に約5分の間に10回以上の不在着信を残すなど執拗(しつよう)な請求を行い、精神的に追い込まれたとしている。女性は今年6月、アパートを退去した。【式守克史】
訴状を見て適切に対応する。
毎日新聞 2009年7月25日 中部朝刊