8月2日(日) 2009 J1リーグ戦 第20節
浦和 0 - 1 清水 (18:03/埼玉/45,186人)
得点者:70' 枝村匠馬(清水)
スカパー!再放送 Ch181 8/3(月)05:00〜(解説:野々村芳和、実況:下田恒幸、リポーター:朝井夏海)
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●平川忠亮選手(浦和)
「コンディションも4ヶ月ぶりだし、ある程度様子を見て、まずディフェンスをきっちりとやろうと思っていた。3失点という試合が2試合続いていたし、やっぱり失点0から入らないと厳しいなとは思ったので、ディフェンスをした上で、チャンスがあればと思っていた。やはりボールが動くなかで、サイドのスペースというのが結構空くんだなと。自分がケガをしていたときに上から見ていて空くなぁと思っていて、そういうチャンスは何度かあったので攻撃参加することができたけど、やはり得点になんとかして繋げたかった」
Q:チームとしてシュートを打てないが?
「攻撃に入った時に、バリエーションが少ないかなと。ショートパスのサッカーはできてきているけど、結局、今それを目標にしているだけあって、それに専念しちゃっている部分がある。別にロングシュートを打ったっていいし、シュートの数も少ないと思うし、シュートを打てるところでも、またショートパスしてショートパスしてという感じ。見た目は綺麗に見えるかもしれないけど、泥臭くシュートを打って、相手に当たって方向が変わるなんていうこともある。やっぱり点が入らないとサッカーは勝てないので。
監督が今までやってきたサッカーにプラスアルファでやっていく時期かなと思う。メリハリもそうだし、シュートを打つ機会が何度かあったにも関わらず、ショートパスだったという部分があったと思うので、もう少し積極的にいきたい。後半ロビー(ポンテ)が入っていって1本打ったやつもチャンスになったし、やっぱりああいうところから打つということも大切かなと思う」
Q:清水の守備の印象は?
「人数をかけて、時間をかけるとどうしてもゴール前まで8人、9人、本当にひとりぐらい残して、ほぼあと全員が下がる、頑張ってディフェンスするというイメージがあった。なるべくチャンスになったときは早めに、相手が下がる前に仕掛けたいなという意識はあったが、難しかった。チャンスは何度かあって、本当に1点、先に取った方が勝つかなという気はしていたので、前半何度かチャンスがあったなかで決め切れなかったという部分もあると思う」
Q:上から見ているときに、チームの何が変わってきたと思う?
「うちのやるサッカーというのもだいぶ研究されてきたなかで、ここ数試合連敗している相手のどこも、やっぱりきちっと人数をかけて下がって、そこからカウンターだったりを仕掛けてくる。ショートパスをつないでいるうちに、下がられてしまう。そうすると、やはりなかなか点は取れないなと上から見ていて思ったし、これからもレッズに対しては相手がそういうサッカーをしてくる可能性が高いと思うので、そういうときにどうしていくかを、みんなで変えていかなければいけない時期だと思う。
去年からはショートパスをつなぐようになって、いいサッカーができてきたと思うので、もうひとつステップアップするために、引かれた相手に対する崩し方だったり、ショートパスの遅攻だけじゃなくて、速い攻撃、サイドで持ったときに速いオーバーラップとか。自分のポジション的にはそういうプレーも必要だと思う。もうひとつステップアップする時期なのかなと思う。ベースはできてきたし、結果も出ていたし、今はそれがバレてしまった状態。またさらにみんなでステップアップするチャンスだと思って、ひとつ何か見出せればいいふうに回ると思う」
Q:試合に飢えていたのでは?
「試合に出たいなと思っていた部分はあったが、今日に関しては4ヶ月ぶりだし、ケガ明けということもあって、自分のなかでも無理をしないように、ここでまた大きなケガはしたくなかったので。うまく無理しない時間に変えてもらえたし、あれぐらいもってよかったなという気はしている。まだ上げている途中だし、しっかりコンディション上げて、この2週間の間にみんなに追い付けるようにまた頑張りたい」
●鈴木啓太選手(浦和):
「相手に跳ね返されても崩す、それでもルーズボールを拾って、また次に攻撃する、同サイドが駄目だと思ったら、逆サイドに振るスピードであったり、そこからのスピードアップであったり、いろいろなことができると思うので、もちろんレッズのようなチームに対してそういう(守備を固めてくる)サッカーをしてくるのは、自分が監督でもそうするのかもしれないし、分からないけど。ただ、僕たちはそこでリアクションというわけではなくて、やっぱりアクションを起こしていく。僕はそのサッカーが間違っていないと思っているし、本当にステップ・バイ・ステップだと思う」
●坪井慶介選手(浦和):
「(失点シーンについて)マイナスに返されて、フリーだったことが問題だし、その前のシーンも問題だと思っている。
(連敗が続くが?)精神的には非常に苦しい状況ではあるが、ただそこで諦めてしまったり、今までやってきたことを止めてしまったりしたらなんの意味もないので、しっかりとそこは見失わないようにしたい。
(中断に期間に入るが?)まずは身体の部分をしっかり休められればと思う」
●山田直輝選手(浦和):
「空いているところ、空いているところで探して、その結果、安全なプレーばかりで相手に楽な形になってしまった。2、3本横にパスを入れたら、次は縦とかに入れないと。意味のない縦パスでも、相手の陣形が崩れるようなパスになると思う。相手が引いていたら、シュートを早めに打つのもいいと思うけど、やっぱり周りが空いているので、シュートではなくて、そっちを使っちゃうというのが今の現状だと思う。点を取るためにボールを回しているので、点が取れるんだったら、どこからでもシュートを打つのがいいと思う。(監督からは)攻撃に人数をかけて攻めろと言われているので、縦パスがなんで入らないかというのは、僕もできるだけ縦パスを入れようと思うんだけど、そういう場面がなかったり、そういう縦に入れるような形ができていないような気がする」
●原口元気選手(浦和):
「最後まで崩し切るということに少しこだわり過ぎちゃったかなと。シュートを打ちたい気持ちもあったが、中にフリーの選手が見えちゃったりして、センタリングに切り換えたりとか。そういうサッカーを目指してやってきたから、そういう風になっちゃうところはあったのかなと。もっとターンしてすぐに打つとか、結局センタリングを上げても、チャンスにはなっているけど決まらないので。入るときは入ると思うんですけど…」
●エジミウソン選手(浦和):
「サイドから攻撃していたが、自分も本当に1回いいチャンスがあったけど、それをモノにできなくて本当に残念。(相手の)ゴールシーンに関しては、味方に当たってコースが変わってという感じ。チーム自体は最後まで戦ったし、走ったし、結果が付いてこなかったのは本当に残念」
●枝村匠馬選手(清水):
「みんなタフに動いているし、いい感じで点も取っているので、それが結果につながっているかなと思う。今日はあまり(浦和の守備が)前から来なかったので。相手も一旦下げて守っている感じだったので、中盤のところではある程度持てたんじゃないかなと思う。(浦和は)ある程度失点を恐がっているんじゃないかなという守り方はしていたので。高い位置で守備ができると、中盤から前は、特にFWは楽になると思う。
(ゴールシーンは)ファーサイドを狙ったら、真ん中に行っちゃって…。狙い通りではないけど、とりあえず枠には飛ばせて、ラッキーだった。(相手には)当たってない。GKが最初に倒れちゃったみたい。(クロスに対しては)あそこが空いていたので、あそこにボールが来ないかなと思っていた。(市川が)よく出してくれた」
●市川大祐選手(清水):
「かなり厳しい試合を覚悟していて、本当に厳しい試合だったけど、そこで勝ち切れたことと、ゼロで終われたことは、すごい自信にもなると思う。もちろん危ないシーンもあったけど、最後のところでみんな身体を張っていたし、そういう中でも失点しないという粘り強さが非常に出てきたと思う。
(アシストシーンは)エダ(枝村)がファーに流れているのが見えて、どフリーだったので、あとは合わせるだけかなと思って、そこをねらった。
(ミスキックかと思ったが?)確かにに少し引っかかったけど(笑)、その分マイナス気味で、エダもいい形でシュートが打てたのでよかったと思う。自分としては、ファーに流れているのに合わせることだけを考えていた。
結果が出ることによって自分の自信にもなるし、本当に今はすごく気持ちよくボールが蹴れているので、これは続けていきたいと思う。またそれが結果につながって、自信になってという形で、自分のなかでいい流れでやれているので、そういういいイメージを持ち続けながらやりたい。ダブルボランチになって、中でのバランスとサイドでのバランスが非常にいいので、チーム全体としてみんなが自信を持ってやれていると思う」
●岡崎慎司選手(清水):
「ゴールが取れていないし、ミスがちょっと多かったかなと。ここ最近のプレーに比べたら納得いかない部分はあるが、チームのために守備もできたし、そういう点では勝利に貢献できたと思う。
(裏への狙いについて)それが僕がチームのなかで生きる方法だし、フローデ(ヨンセン)がしっかりと足元で受けてくれるので、裏をねらうというのがチームにも浸透してきているし、それが一番怖いかなと思ってやっている。
(その効果は?)相手が引いてしまうと思うし、向こうは一発が怖いと思っているので、そういうプレーはできていたと思う。ただ、やっぱりそういうところで決め切ることができたらよかった。
Q:前半に抜け出たシーンについて
「下が濡れていたので、ちょっと前に出てしまったけど、苦しい体勢であそこまでいけたのはよかった。
(最後の交代間際のチャンスについて)いろいろ考えてしまって、パスもあったし、ちょっとここで取られてもあれかなと。いろいろメンタル的にも疲れていたのかもしれないけど(苦笑)、余裕がなかったのは感じているし、そういうところの成長というのはまだしないといけない。打って入ればいいけど、入らなければ言われると思うし、(味方が)3人いたので、どこが一番ベストだというのはあるし、打つなら決めろというところ。迷ってはいないが、シュート行ったというのは自分の意思なので、打ったなら決めとけよというのはある」
●岩下敬輔選手(清水):
「雨でスリッピーだったので、余裕を持って中途半端なパスはしないように心がけた。もちろん攻撃も頭にはあるけど、守備のことを常に考えながら、どちらかというとセーフティーなほうを選びながらプレーしていた。安定してしっかりやれていたし、お互いに声をかけ合いながらやれたと思う。
あとは前回のナビスコの試合がすごく大きかったと思うけど、自信を持ってやれたし、それぞれの選手が前回埼玉でやった試合と違って、立ち上がりから気持ちを出して戦えていた。後ろがしっかり声を出し合いながらやれていたし、行くときは行くで、はっきり行かせたほうが中盤もやりやすいと思う。(相手に)ずっと回されて、横にスライドを繰り返している方がキツイと、FWの選手も言っているので、どこかでタイミングを見て声をかけて、みんなが連動して(前から守備に)いければ、相手も自由にはやれないと思う。それも、ナビスコのときに少しずつ試しながらやっていたことを、今回はうまくやれたかなと思う。
向こうも最後は気持ちを出して戦ってきていたし、そこは本当に気持ちの面だと思う。アオ(青山)も僕も海人くん(山本)もしっかり身体を張ってやれていたので、結果としてゼロで抑えられたのはよかったし、もちろん勝てたことが一番よかった」
以上