新十両に決まり、記者会見で時津風親方(右)と握手する双大竜=愛知県犬山市
日本相撲協会は29日、愛知県体育館で秋場所(9月13日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、東農大出身の双大竜(27)=本名高橋亮三、福島県出身、時津風部屋=、星風(25)=本名ボルド・アマラメンデ、モンゴル出身、尾車部屋=、朝日大出身の徳真鵬(25)=本名白塚元久、三重県出身、木瀬部屋=が新十両を決めた。徳真鵬は朝日大出身初の関取。
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新十両の双大竜は愛知県犬山市の時津風部屋で、つらい時期を経ての喜びをかみしめた。一昨年の名古屋場所前に部屋で序ノ口力士の暴行死事件が起き「相撲を取れないくらい落ち込んだ。辞めようと思って親にも相談した」という。
騒動を乗り越え、西幕下筆頭で臨んだ名古屋場所で6勝を挙げた。師匠の時津風親方(元幕内時津海)は「相撲に関して言うことはない」。115キロと軽量の双大竜は「激しい動きでお客さんを沸かせる相撲を取りたい」と秋場所へ向け意気込んだ。