温泉の経営
温泉の経営は、非常に難しいです。
温泉は、そもそも「自然」のもの。
昔の温泉地は、「湯守」と呼ばれる方が日々刻々と温泉を管理していたり、源泉を大切にしてきました。
高度成長期。
このころは、掘削技術も今ほどではなかったので、地域循環方式などを考えて、限りある温泉を有効に使っていこうという考えでいました。
バブル、そして今。
1,000mを超える高深度掘削が可能となり、至る所に温泉ができるようになりました。
それに伴い、温泉の「怖さ」が忘れられるようになってきました。
湯あたり、体への負荷、誤飲。
その極みが、「ガス」です。
温泉関係法令は、限界です。
でも、少しずつ改善はされてきています。
温泉で問題となってきたことを、きちんと対応してきたのが以前の温泉でした。
最近の温泉は、温泉が中心ではなく、呼び水もしくは名前取りのためのものとなっているようです。
温泉経営者は、長靴をはいて温泉整備をしたり、機械室の点検をして安全確認を自らしてきました。
管理会社に任せて管理にタッチしないなど、以前の温泉では考えられませんでした。
お客様に、素晴らしい温泉をご利用いただく、そんな気概もないようです。
表面だけを着飾るだけでなく、内面も伴わなくてはならないのは、人間も温泉も同じではないでしょうか。
温泉は自然です。
再度そのことを認識して温泉経営をしてほしいです。
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