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裁判員裁判:東京地裁であすから 足立の殺人、量刑が争点

 国民が裁判官とともに刑事事件を審理する全国初の裁判員裁判が3日、東京地裁(秋葉康弘裁判長)で始まる。審理されるのは、東京都足立区で5月に女性が殺害された事件。3日間連続公判を開いて結審し、裁判員6人と裁判官3人の評議を経て、6日に判決が言い渡される。

 殺人罪で起訴されたのは、5月1日に自宅前の路上で隣家の韓国籍の整体師、小島千枝(本名・文春子)さん(当時66歳)を刺殺したとされる無職、藤井勝吉被告(72)。

 弁護人によると、起訴内容を認める見通しで、量刑が主な争点になる。

 検察側は目撃した住民の証言などを基に、殺意の強さを立証する予定。弁護側は「確定的な殺意はなく、背景には以前からの近所トラブルがあった」と、情状酌量を求める方針だ。

 初日の3日は午前中に、裁判所から呼び出し状を送られた裁判員候補者73人を対象に「裁判員選任手続き」をする。裁判長との面接で辞退希望が認められた人などを除いた中から、抽選で裁判員6人と補充裁判員3人を選ぶ。

 公判は午後始まり、4日までに目撃者3人や被害者遺族の証人尋問、被告人質問があり、5日午前に結審する。公判には、昨年12月に始まった被害者参加制度に基づいて被害者の長男が参加し、被告に直接質問する見通し。【安高晋】

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 ◇東京地裁の裁判員裁判の流れ◇

 <3日>公判1日目

10:00 裁判員選任手続き

11:30 選任手続き終了

13:30 初公判始まる

      冒頭手続き、冒頭陳述

      書面証拠の取り調べ

      目撃者Aの証人尋問

 <4日>公判2日目

10:00 目撃者Bの証人尋問

      目撃者Cの証人尋問

13:00 遺族の証人尋問

      被告人質問

 <5日>公判3日目

10:00 遺族の意見陳述

      論告求刑、最終弁論

      被告の最終陳述、結審

午後    評議

 <6日>公判4日目

未定    判決

 ※時間は予定

毎日新聞 2009年8月2日 東京朝刊

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