宮崎正弘の国際ニュース・早読み |
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成21年(2009年)7月29日(水曜日)
通巻第2679号
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オバマ大統領は本当にハワイで生まれたのか?
全米各州の司法長官あてに情報開示、書類調査を求める草の根運動が拡大
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米国合衆国憲法は、大統領になれる資格を「米国内で産まれた者」と規定している。
オバマはハワイ生まれを主張する。しかしハワイのどの病院にも出席証明をだしたところがなく、また情報開示を要求すると、オバマ大統領弁護団がプライバシーの侵害を楯にして執拗に妨害する。
オバマは、この弁護士チームに百万ドル以上を支払って防戦に努めている。
オバマ大統領はケニアに生まれたと証言する人が多い。
父親はケニヤ人、貳番目の父親(義父)はインドネシア人、だからオバマの名前はバラク・フセイン・オバマとイスラムの名前が入っている。
以下、「全米公正財団」によれば、つぎの書類が不整備であるという。
出生証明
パスポートのファイル
シカゴ法律大学成績表
ハーバード大学法律大学院成績記録
コロンビア大学同上、ならびに修士論文記録
オキシデンタル大学の奨学生記録
パナホウ学校の記録
ノエラニ幼稚園ならびに小学校の在籍記録(外国人はパスポート提示の必要があるから)
イリノイ州上院議員時代の日程表に至るまでの全記録
弁護士時代の顧客リスト
イリノイ州弁護士協会の記録
両親の結婚ライセンス、離婚書類ならびに母親の再婚ライセンス。
とりわけオキシデンタル大学において、オバマは「外国人」として奨学生の資格を得ていた可能性が高いので、重要である。
かれがアフリカで出生した書類が明らかになれば、オバマは大統領の資格を失う。
これらの証明書を要求すると、弁護士が一丸となって公開を妨害し、アメリカ国民の知る権利を奪う。
いったいオバマは何を隠したいのか?
全米公正財団(テキサス州)は、情報開示運動を呼びかけ、とくに全州の司法長官宛にFAXによる要請運動を展開している。
こんな運動があること、日本の読者は知らないだろう。
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(読者の声1)「悪魔の飽食合唱団」なる合唱グループが全国規模でリサイタルを開いているようですが御存じでしたでしょうか?
韓国の聯合ニュースで報じられていてググッたらでてきました。
731部隊が細菌で人体実験をしたという捏造歴史を信じて、懺悔の合唱を日本のみならず海外でも得意に披露しているようです。賛同者は芸能人が主体です。
歴史家の間で決着がついていないものをウイグル人、モンゴル人を虐殺している中共政府の意向を受けて、本当にナィーヴな日本人にうんざりします。何とか活動を思いとどまらせることができませんでしょうか?
慰安婦問題、南京虐殺に続き、悪魔の飽食、731部隊が大きく話題になりそうです。
http://www.ne.jp/asahi/grass/roots/akuma/akuma.htm
http://www.asahikawa-np.com/digest/2008/09/01701756/
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2009/07/24/0400000000AJP20090724002700882.HTML
(BT生)
(宮崎正弘のコメント)歴史改竄の偽書『悪魔の飽食』はとうに決着が付いて学問的にも歴史学上にも、問題にされない筈ですが、サヨクというのは関係なくしつこく続けるんですねぇ。
731部隊は防疫が目的でした。衛生状態が悪く、日本軍のなかには戦闘ではなくチフス、コレラなどで亡くなった兵士のほうが多かった時期、地区がありました。
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●◎ブックレビュー◎●BOOK REVIEW◎●書評◎●ブックレビュー◎●
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杉山穎男『サムライと日本刀』(並木書房)
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武士の精神は日本刀にある、と土方歳三は幕末維新を駆け抜けた
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武士の精神は日本刀に宿る、とは昔から言い尽くされた。ならば著名な剣士たちは、どのような銘刀を振りかざしていたのか。
宮本武蔵は真守(さねもり)、佐々木小次郎は備前長船長光(おさふねながみつ)。頼山陽の子、頼三樹三郎は武井信正。
本書は幕末の戦士、男の中の男、土方歳三を語り部に、三島由紀夫にいたるサムライ精神を振り返る。
本書に登場する名刀は二十振り。初代会津兼定、関の孫六、源清麿、藤原国清等々。
三島由紀夫が最後の市ヶ谷台へ持参し切腹と介錯に使った「関の孫六」は偽物だったという説がある。
しかし著者は言う。サムライに精神がこもった銘刀であれば、偽物も本物もない、と。
銘刀・村正は徳川にとってまがまがしい記憶がともなった。家康の嫡男信康切腹のおり、介錯は村正だった。祖父清康が近習の凶刀に斃れたときも、父広忠が重症をおったときも村正だった。
家康自身が幼き頃、村正の短刀で手を切った。新井白石は「不吉な刀だから、徳川家から扶持を頂く者は村正を帯びるべからず」と布令をだしたという。
その村正の源流は桑名の近郊という知識は本書で初めて知った。
さて本書を読みながら拙文の松前紀行を探したが見あたらない。函館に三泊して、松前と江差をじっくりと見に行ったのは三年か四年前だ。何かの雑誌に書いたのだが、その雑誌の名前さえいま、どうしても思い出せない。
なぜこういうことまで書くのかと言えば、じつはこの本、土方歳三が函館戦争を率いて、松前城をおとし、江差へ攻め入るプロセスを銘刀物語に重ねて叙述しているからだ。
松前城は海防が目的の設計思想で貫かれているため、広大な城のなかでも砲は海に向かっている。風の強い土地である。搦め手門から攻めると落城は簡単であり、しかも松前藩士は弱い。そのまま江差へ逃げた。土方隊は江差まで追った。
榎本艦隊は、この江差へ開陽丸を曳航し、この地で座礁した。だから江差には開陽丸のレプリカが原寸大でもやってある。黒船であった。
銘刀の歴史をかたる土方は、そうやって函館から五稜郭、松前、江差と転戦し、官軍を迎えうって壮絶な最期を遂げた。
その前に捕縛され斬首された近藤勇は、戦闘のあとは、「すぐさま隊士の刀傷を改めさせた」という。損傷の度合いから、戦闘の成績が査定できるからだ。
様々な角度から日本刀を論じた珍しい本である。
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樋泉克夫のコラム
愛国主義教育基地探訪(19)
――まぼろしの中華人民政治協商会議
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それにしても不思議なのが長城抗戦古北口戦役記念碑を建てた組織の中華人民政治協商会議北京市密雲県委員会という表記だ。
政治協商会議は略称を政協とか全国政協といい、正式名称は中国人民政治協商会議のはず。
なぜ“中国人民”とすべきを“中華人民”としてあるのか。中華人民政治協商会議が新たに組織された。元の文章を書いた人物が誤記してしまった。はたまた石に刻む段階で職人が彫り間違えた。
いや、そんなことはあるまい。かりに間違えたとしたら、それが判った段階で石碑を取り換えるなりして正せばいいだけのこと。中国ではなく中華としたところに、何らかの意図があるような。
政治協商会議の前身は、1946年1月に国民党や共産党に他の民主諸党派などが参加して重慶で開かれた政治協商会議(旧政協)。
ここで和平建国法案などを定めたが国共内戦で破綻。49年6月に新政治協商会議準備会を設立させ、同年9月に中国人民政治協商会議と改称し、同月後半に第1回全体会議を開き、国家最高権力機関としての全国人民代表大会を代行し臨時憲法ともいえる人民協商会議共同綱領を採択している。
以後、毛沢東の権力が確立し共産党独裁が徹底するに従い、国政上は“盲腸的存在”に。もっとも最近は些か権威を盛り返しつつあるようだが、いずれにせよ政治協商会議に結集された全国人民の総意が中華人民共和国を建国させた。
だから形式上は中華人民共和国の生みの親なのだ。
古北口で日本軍と戦ったのは共産党軍ではなく明らかに蒋介石軍。愛国主義教育としては抗戦を讃えたいが、蒋介石軍とは刻めないし刻みたくない。
だが戦った兵士は正真正銘の中国人民。ならば共産党北京市密雲県委員会ではなく、政治協商会議北京市密雲県委員会にしておこうという魂胆なのだろう。
まあ、その辺のカラクリは彼らの常套手段。「中国を侵略したのは一部の日本軍国主義者であって、大多数の日本人民もまた日本軍閥の犠牲者だ」といった「邏輯(ロジック)」と五十歩百歩といったところ。
共産党軍は抗戦しなかった。
もっとも古北口で戦闘が行われた昭和8(1933)年当時、共産党は遥か南の江西省や福建省を逃げ回っていたのだから、当たり前といえば当たり前のこと。
じつは蒋介石軍による共産党に対する第4次包囲作戦は1932年6月で、第5次包囲作戦は33年の10月。毛沢東が軍事指導権を奪還したといわれる遵義会議が35年1月。
日中停戦条項を盛り込んだ梅津・何応欣協定が結ばれたのが35年6月。紅軍主力が蒋介石軍の追撃を振り切って命からがら延安(呉起鎮)に逃げ込んだのが35年10月。
前年10月の出発時の10万人は1年で3千人に超激減。ハンニバルのアルプス越えの大遠征に喩えられ、後に「大長征」と喧伝されるが、実態は「集団逃避行」の一歩手前。
つまり古北口戦役当時、共産党は日本軍に対し手も足もでなかった。いや出したくても出せなかった。
愛国主義教育は至上命題。古北口での抗戦を記念せよ。だが共産党はなにもしていない。
そこで生まれた苦肉の策が中華人民政治協商会議といった幻の組織名――あれこれ考えたが、とどのつまりは抗戦記念碑とはいうものの、建てたら建てたでそのまんま。後は野となれ山となれ。
さほどの関心を持たない。ならば碑文を取り違えていようが、お咎めは一切なし。
それにしても愛国主義教育を徹底すればするほどに、「抗日戦争」における共産党の不在が露見することになると思うが如何でしょう。
ホンの老婆心ですが。 (この項、続く)
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