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A Successful Failure このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-08-17

[] そろそろ無農薬/有機栽培野菜に対する盲信を見直してはどうか

スーパーの売り場には無農薬/低農薬栽培や有機栽培を謳った野菜が多く並べられている。それらは通常の野菜よりも高価だが、より安全でより美味しい野菜を求める人々に広く受け入れられている。

だが、本当に無農薬/有機栽培野菜は通常の野菜よりも毒性が少ないのだろうか? またこれらの野菜は通常の野菜に比べ美味しいのだろうか? なんの疑いもなく、無農薬/有機栽培野菜の方が安全で、子供たちには良いものだと決めつけてはいないか? 仮に通常の野菜と比較してメリットがあるとして、それは追加コストに見合うだけの価値があるのだろうか?

前回、遺伝子組み換え食品について取り上げたときと同様に、『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)』において参考文献を示した上で、必ずしも無農薬/有機栽培野菜の選択が理に適った行動ではない場合がある事実が記載されているので、それらに基づいてこの問題を考えたい。この本は誤った科学情報が氾濫する現在日本において正しいリスク評価を行うための指針が豊富な具体例と共に記載された良書なので、一読をお勧めしたい。当エントリを読んで少しでも感じるところのあった人は、是非手にとってもらいたい。

残留農薬よりも天然農薬を気に掛けるべき

植物は病害虫などのストレスを受けると体内に天然農薬とも言われる生体防御物質を生成することが知られている。1990年、米カリフォルニア大学のB N Ames博士らは、アメリカ人の食事に含まれる農薬物質の99.99%が植物由来の天然農薬であるという調査結果を公表した*1。1990年当時52種類の天然農薬の発癌性に関して試験がなされていたが、その内の27種類の天然農薬に対して発癌性が認められている。博士らは、天然農薬は人工農薬とほぼ同等の発癌リスクを有しており、人工農薬はその摂取量が天然農薬に比べて極めて少ないことから、危険はほとんど無いと結論している。人体への毒性を考慮すべきは、残留基準が厳密に定められている残留農薬ではなく、植物が自ら生成する天然農薬なのだ*2

農薬が適切に使用されていれば植物は農薬に守られて健やかに生長し、体内に天然農薬を生成する必要がない。近年の人工農薬は分解性が高く、適切に利用されている限り、我々が口にする頃にその残留量は基準量を上回ることは無い。国内の農薬に対する取り組みに関しては農林水産省農薬の基礎知識が参考になる。残留基準量はその農薬を人が一生涯に渡って、仮に毎日摂取し続けたとしても危害を及ぼさないと見なせる体重1kg当たりの1日摂取許容量(ADI)に基づいて決定されており、登録された農薬について定められた使用方法を遵守することで、農薬の安全性が確保される。

むしろ無農薬野菜の方が身体に悪い?

一方、農薬を利用しない無農薬/有機栽培の場合には、よほど手間を掛けて人手で防除しなければ、通常の野菜よりも多くのストレスを受ける事になり、結果としてより多くの天然農薬を体内で生成する事になる。2005年近畿大学農学部の森山達哉博士らは一部の人にアレルギーを起こすアレルゲンの量が、農薬利用によってどう変化するか調べている*3

彼らは次の3種類のリンゴを用意した。

  1. 無農薬栽培リンゴ:農薬を一切利用しない。
  2. 初期防除リンゴ:農薬を春先のみ利用。
  3. 慣行防除リンゴ:農薬を通常通り利用。

うち無農薬栽培リンゴは、果実・葉に黒い斑点ができる黒星病などの大きな被害を受けた。初期防除リンゴの被害は小さく、慣行防除リンゴは被害がなかった。可食部に含まれるアレルゲンの量を調べてみると、無農薬栽培リンゴは慣行防除リンゴに比べて平均2倍、最大5倍も含まれることが判明した。初期防除リンゴはその中間であった。健康に良いはずの無農薬栽培リンゴの方が、アレルゲンをより多く含んでいたのである。

森山氏らはリンゴに含まれるアレルゲンはリンゴが体内で生成する天然農薬の一種ではないかと考えた。そこでリンゴにすす班病菌を接種し、それにより生成されるアレルゲン量が変化するか確認すると、すす班病に冒されたリンゴは含有アレルゲンが多くなっていることがわかった。リンゴは病原体に反応して天然農薬を増産している可能性が大きい。

無農薬栽培リンゴは農薬を利用していないので、人工農薬の残留量は0だが、代わりに病害虫に冒されるリスクが高まるので、自己防衛として体内に天然農薬を増産する。口に入る農薬の99.99%が天然農薬であるという先の研究結果に照らして考えれば、ストレスに晒され体内に天然農薬を生成した無農薬/有機栽培野菜よりも、適切に人工農薬を利用されストレス無く育てられた野菜の方が、むしろ健康に対するリスクが低くなるのではないか。少なくとも、無農薬/有機栽培野菜の方が身体によいとは断言できない。

有機栽培野菜の高い微生物汚染リスク

有機栽培においては家畜の糞尿を原料とする有機質肥料や堆肥がよく利用される。家畜はO-157サルモネラ菌などを保有している可能性があり、それらを含む糞尿が十分発酵されないまま堆肥とされると、病原菌が残るリスクが存在する。

2004年、ミネソタ大学のAvik Mukherjee博士らは『ミネソタの農場で有機栽培および通常栽培された果物や野菜の、大腸菌群、大腸菌、サルモネラ菌、大腸菌O157:H7 の収穫前評価』という農場レベルにおける有機栽培果実や野菜に関する初めての微生物学的評価を発表した*4

調査では新鮮な476種類の有機栽培農作物と129種類の通常栽培農作物の大腸菌群による汚染状況を調べている。有機栽培農作物の大腸菌群汚染率は9.7%と、1.6%の通常栽培農作物に比べ6倍もの高率を記録した。有機栽培農作物の大腸菌(Escherichia coli)汚染率は平均では4.3%と通常栽培農作物と統計的な差はなかったが、中でも有機栽培レタスは22.4%という最高の大腸菌菌汚染率を記録している。12ヶ月未満の発酵期間の堆肥を利用していた農場の農作物は、より古い堆肥を利用していた農場の農作物に比べて19倍もの大腸菌菌汚染率が確認された。O157:H7汚染はいずれのサンプルからも確認されなかったが、サルモネラ菌(Salmonella)は1種類の有機栽培レタス及び有機栽培ピーマンから確認された。

米国の農場における微生物汚染評価を日本国内の野菜にそのまま当てはめることは出来ないが、有機栽培農作物の方がより高い微生物汚染リスクを有していることは間違いなさそうだ。

科学的見地による有機栽培農作物に対する評価

英国食品基準庁は2003年、「有機栽培農作物が通常栽培農作物に比べて、より安全とかより栄養があるという科学的な証拠は現時点ではない」とする見解を発表している*5

In our view the current scientific evidence does not show that organic food is any safer or more nutritious than conventionally produced food.

Food Standards Agency - Is organic food better for you?

また、フランス食品衛生安全機関(AFSSA)が公開した128ページに及ぶ包括的報告において、食品の安全性及び栄養において有機栽培農作物と通常栽培農作物の間に有意な差を見出せないと結論している*6

有機食品の栄養的側面の特徴について

[報告は、有機農業産品は慣行農業産品よりも栄養面で優れているという主張にかかわる議論に、ほとんど終止符を打つかのようである]

生産方法の人間用食品の栄養価に対する影響

 この評価の枠内で検討されたデータでは、一般的には有機農業由来の原料と慣行農業由来の原料の化学的構成は、大きな、また再現可能な違いを示さなかった。研究結果は、ときには矛盾さえしている。食品の化学的構成と栄養価に起こる変動の要因(品種、季節、気候、成熟・発達段階、貯蔵、家畜飼養指針など)の多くは、しばしば農業方法(肥料の性質、衛生処理など)に結びついた要因よりも重要なことがある。

フランス:AFSSA、有機食品の栄養と安全性の評価報告書

さらに、スウェーデンの国家食品も同様の報告を挙げており、現時点において有機栽培農作物が通常栽培農作物に比べて、より優れているという科学的証拠は無いという事が国際的なコンセンサスだと言える。

本当に有機栽培のほうが美味しいのか?

有機野菜は美味しいと多くの人が信じている。安全性及び栄養に差異が無いとして、本当に有機栽培農作物の方が美味しいのだろうか?多くの人が美味しいというからには、実際に美味しい場合も多いのだと思われるが、その美味しさは栽培方法から来るのではなく、単に新鮮だからという事はないか。有機農家直送の有機栽培野菜は、新鮮な状態で家庭まで届けられる。同じ新鮮さならば通常栽培野菜も同じぐらい美味しいのではないか?

日経レストラン」の2006年10月号では有機栽培農作物と通常栽培農作物の味比べをしているが、なんと通常栽培農作物の方が美味しいという結果が出てしまったという。これは栽培方法よりも、産地や品種、収穫日数などの他の要因が大きく寄与したからだと考えられる。少なくとも、有機栽培農作物の方が通常栽培農作物よりも美味しいというのは絶対的な真理ではあり得ず、その他の条件でいくらでも逆転しうるという事を認識しなくてはならない。

まとめ

どこのスーパーでも無農薬/低農薬/有機栽培農作物が入手できる事は、消費者に選択肢を与えるという点において素晴らしい事実である。しかし、それらの農作物が必ずしも安全なわけでも、健康に良いわけでも無いということは知っておくべき事だろう*7。確かに過去には危険性のある農薬が使われた時代もあったが、環境が整備された現代日本において健康に害が及ぶレベルの残留農薬を含む野菜が流通することはまず無い。

確実に新鮮で美味しい野菜を入手できる場合には、より高い対価を払ってでもこうしたプレミアム農作物を求める価値はあるだろうが、安全性や栄養をそれらに求めるのは現状ではあまり意味のある行動ではない*8。味に違いが分からないという人は、無農薬/有機栽培野菜を選択するのをやめるのも一つの選択肢だろう。少なくとも、無農薬/低農薬/有機栽培農作物への盲信は改めるべきだ。

世界的な食糧危機の中にあって、効率的な食料生産を実現する農薬の使用は理に適った方法である。少なくとも、何となく健康に悪そうだからといったイメージだけで否定されるべきものではない。適切に使用されている限り、農薬は人類に多大な利益をもたらす。「農薬=悪」という古いイメージだけが先行して一人歩きしている現状は、生産者にとっても消費者にとっても憂うべき状況であると思う。

参考文献

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)

関連エントリ

*1B N Ames, M Profet, and L S Gold: Dietary pesticides (99.99% all natural), PNAS 1990-10, vol.87, no.19, pp.7777-7781 (1990)

*2:念のため言及しておくと、我々が通常摂取する量において天然農薬がただちに健康に害を及ぼすことはない。害が及ぶまで野菜を食べようとすると山のような量の野菜を毎日食べ続けなければならない。99.99%を占める天然農薬に比べて含有量が桁違いに少ない(0.01%)人工農薬については言うに及ばず。

*3「無農薬だから安心」とは限らない - ニュース - nikkei BPnet

*4Mukherjee A., Speh D., Dyck E., Diez-Gonzalez F.: "Preharvest Evaluation of Coliforms, Escherichia coli, Salmonella, and Escherichia coli O157:H7 in Organic and Conventional Produce Grown by Minnesota Farmers", Journal of Food Protection, Vol.67, No.5, pp.894-900 (2004)

*5Food Standards Agency - Is organic food better for you?

*6フランス:AFSSA、有機食品の栄養と安全性の評価報告書

*7:もちろん、現時点で科学的な証拠が見つかっていないだけで、実際には無農薬/低農薬/有機栽培農作物の方がより安全で健康に良いという可能性もある。ただ前述のようにより危険で健康にも悪い可能性があるという研究報告がある状況で、それをひっくり返す報告が今後なされるかどうかは疑問だ。

*8:生産者から消費者に渡る経路がトレースされている等の無農薬/有機栽培とは別の要因で安全性が担保されるケースも多い。衛生管理が適切に行われているか疑わしい海外産を避ける意味で国内産のプレミアム農作物を求めるのは理に適った行動かもしれない。

なまえなまえ 2008/08/18 03:19 自分の舌と感覚を信じたほうがいいんじゃね?

trshugutrshugu 2008/08/18 10:32 >自分の舌と感覚を信じたほうが

大衆の大部分は毒もおいしいといって食うようですよね。

totorototoro 2008/08/18 12:25 こういうのは数字やデータをいくら並べてもしょうがないよ。
虫も食わないきれいな野菜を買う人もいれば、それをおかしいと思う人もいるわけだ。どちらを買うか決めるのはそれぞれだ。それを一方的に盲信というのもどうかと。

witty_foolwitty_fool 2008/08/18 14:16 味の良さと環境への影響が少ないことで
知られている永田農法は
実は農薬も使うし化学肥料を使う。
・・・だがしかし・・・
石油資源の限界が見え始めた昨今、
農薬や化学肥料を使わない農業を拡大する必要がでてくるだろう。
無農薬・有機栽培というのは食の安全性だけを動機としてるわけではない。

EMANONEMANON 2008/08/18 15:57 味の問題は難しい。
すでに今の大人は農薬と肥料漬けの野菜の味に慣れてるから、そっちの方が美味しく感じられるだろう。

さらに安全性に関して。
調べた連中の給料がどこから出てるかを良く吟味しないと、簡単に信じられないだろう。なんたって、こういった調査はちょっとした匙加減でいくらでも違った結果が出せるから。

yachimonyachimon 2008/08/18 16:38 土壌作りとか微量元素については言及されないんですかね。

freccefrecce 2008/08/18 18:01 毒性の有無は実験と社会の統計を待つとして、
農薬がなければ地球は60億人を養えないので人類の英知かつ、必要悪だと思っています。
本筋とは関係ないですが、サルモネラ菌はSalmonellaですね。

hihi 2008/08/18 19:08 >totoroさん
消費者の判断材料としてデータを示すのは適切だと思いますが…
あと、論文はマスコミより信頼できると思います。個人的には。
実際に、世間では「無農薬栽培野菜の方が健康に良い」というイメージが
先行している訳ですから。なお、味については本人の好みで良いんじゃないかと思います。というか味覚屋に委ねる方向で。

LM-7LM-7 2008/08/18 19:51 frecceさん、ご指摘ありがとうございました。修正いたしました。
コピペにミスっていたようです。

k 2008/08/18 23:23 うーん、栽培する農家の健康被害についても触れて欲しかったんですが…
一番危ない位置にいる方々ですから、今の厳格な農薬運用基準でも防げていないと思います。

WMWM 2008/08/18 23:26 人体に害があるほどの「天然農薬」が生成されるならば、なんで無農薬の野菜に「虫食い」があるんでしょうか?
素朴な質問でごめんなさい。

la(現場の人)la(現場の人) 2008/08/18 23:46 自然の微量要素や多量要素が適切に含まれていない土(ひどくやせた土や
土質がひどく偏った土など)では、有機栽培を実施しても味や栄養素を含め、
まともなものが出来ないのは、とうの昔に証明されているのですが・・・。
有機農法により悪い結果をもたらすのでは無く、有機農法であっても
品質の良し悪しはどう作ったかによります。
この記事で言う人口農薬の使用も必要悪と思いますが(出来れば
使わないにこした事は無いと思いますが)、農薬による被害は証明
されていないだけで、結果として多くの問題が残っています・・。
(日本では十年以上前に使用禁止になった農薬が中国では未だに多々
使用されています・・。それが未だに日本に輸入されている事実も・・・)
因みにスーパーの売り場にある無農薬/低農薬栽培という広告の信用度は
地域によって様々です・・・。(国の監査組織が非常にいい加減な地域も
あります・・・)
情報の中に嘘・偽りを含めた記事や論文が混沌と流出していて
判断に迷う事もありますが、隔たった一方的な解釈の記事も多い
ので、このコメントも含め「この人はこんな事を言ってるな」ぐらいに
思って読んで頂ければ幸いです・・・。

kuippakuippa 2008/08/19 00:35 とても面白いエントリーでした。
現代人にとっては食物を一様にしないことがもっともリスクを分散できるかとおもいます。

WMさんの
> 人体に害があるほどの「天然農薬」が生成されるならば、なんで無農薬の野菜に「虫食い」があるんでしょうか?
逆じゃないですか? 虫食いされた結果、それ以上食われないようにという働きです。
うるおぼえであれなんですが、アフリカのある種の植物はキリンに食べられるとある種のホルモンを分泌して伝播し、あっというまに食べることができなくなるそうです。

wirewirewirewire 2008/08/19 01:38 大根切ったら辛くなるとか玉葱切ったら目がしみるとかそんな程度の話。

HISIHISI 2008/08/19 11:43 消費者側の立場からすると、確かに化学肥料や合成された農薬を使ったほうが安全でおいしかったりすることも否めません。農家や園芸企業の努力の結果です。私も菜園を借りていて、利用している方からは農薬は撒かないにしても化成肥料だけはやらないとなかなかおいしくならない、とよく聞きます。
それから、鶏糞などは鶏自身が抗生物質を摂取していますから、糞にもその物質がでています。牛糞だって、牧草や飼料に何が使われているか・・・


問題は、そのことで畑の土、ひいては生物の循環環境が死んでいってしまうことにあると、それから資源を乱獲することに思います。
石油は日本国近傍から採掘したものではありません。
地産地消は、生産過程でも考えたいものです。

D-dayD-day 2008/08/19 12:37 例えば「ビタミンA/D/Eの過剰摂取が体に害悪である」とかという事実の一部を切り取って誇張しているように思えるな。

エタノールの致死量は300〜360g。
カフェインは3〜10g、コーヒーで75杯程度。
塩の致死量は30〜300g、醤油で168〜1500ml。
砂糖の致死量1kg。
水の致死量10L。

毒性の無い化学物質ってなんだろうね。

momimomi 2008/08/19 20:33 O-157と云う菌は弱っちい菌で、雑菌が繁殖していたらやられちまうんだ。
大腸菌の発生も未熟な堆肥を使えば当然発生する。堆肥が正常に発酵していれば熱により大腸菌は死滅する。
そもそも農薬で土壌菌を殺すことが間違いの元。

葱の味の見分け方。
スーパーで売られている葱の100%近くは大量の農薬を使用している。
葱の味噌汁を普通に作ろう。汁を飲んだ後に葱がそこに残る。その葱を食べる。
農薬付けの葱は、皮が堅く、苦味のような変な味がして、、まずい。
小さい子がこんなもの食べたら一発で葱がきらいになる。

marukomekidmarukomekid 2008/08/19 21:21 固定概念は危ないってことなんですね・・・って考えさせられました。

N2N2 2008/08/20 19:25 私もこの意見には賛成。
私は有機農法関連の研究をやっている研究者だけど、科学的なことを無視して有機農法を賛美するニセ科学には後押ししてもらいたくない。

他のコメントを見ていて気付いた点として、農薬を散布したら土壌の生物が死滅してしまうというのがあるけれど、土壌の生物達はそんなにヤワではありません。農薬で叩かれて、一時的に数が減ってなりを潜めているだけ。半月もすれば元通り。普通に農薬を散布するくらいで死滅するなら、とっくに農薬は不要になってます。

環境への影響では、有機農法で収穫量が減れば、その分広い農地が必要になる。農地にしなければ完全に人の手を離れた自然に帰れる場所を、農地という人間に都合の良い環境にしてしまっている。熱帯雨林は消え、動物は住処を失う。
本当に環境に良いことをしたいなら、農業に依存しない社会を作るしかありません。農薬のない江戸時代に戻すのではなく、農業のない旧石器時代に戻さなくてはならないはず。

tennteketennteke 2008/08/21 07:26 はじめまして。
農薬それ自体が美味しければ解決するんじゃないでしょうか?
マンガの「美味しんぼ」を評論している一人が、
「チクロは毒だと言われているが、とても甘くて愛好している友達がいた。
美味しんぼの最終回は、こういった毒を承知で美食を追求している者との戦いになったらおもしろそう」
みたいなこと書いてる人がいました。

そういえば、捕鯨も「海の生態系を守るための捕鯨(鯨の間引き)」と考えてみると、人間って駆除薬に相当するのかもしれませんね。
一方に「何が何でも農薬反対!」って人もいて。

じゃべりんじゃべりん 2008/08/21 19:31 これはヒドイ印象操作ですね
なんでそんなに極端な例を出すんだろうね

kpkpkpkp 2008/08/23 11:45 このページの中に誰一人農業従事者がいないのが面白いね

raihururaihuru 2008/08/24 22:56 おれの父さんにこのこと話したら、笑われた。
あたりまえだろってナ。

あめあめ 2008/11/21 20:38 人口は30年で倍の68億人になった。
100億まで増えたあと、毎年8000万人ずつ減るといわれています。
何故減るのかな?
有機無農薬では人類食えないよね。
少子高齢化や温暖化ストップという動きあるけど、どちらも必要。
子供増えたら人口増える。寒冷化したら作物育たない。

マスコミや政府がいいといっていることが正しいとは限らない。
人口のピークは2050年といわれていますがそれを乗り切らないとね。

dsadsa 2008/11/21 21:14 農学を学んでる者としては当たり前のことなんですがね。
管理人さんはブログという形でメッセージを投げかけているだけましですよ。
自分なんか、無知な人はどんどん有機野菜購入に金使って経済まわしてくれればいいや
ぐらいしか思ってませんしね。

おっさんおっさん 2009/02/27 20:53 銭儲け一番に考えるなら無農薬栽培、売るの簡単ですからね(でも実際は・・・)日本の農薬の安全基準はかなり厳しく人体にも子孫にも自然にも悪影響がないことが証明されてます。逆に無農薬で育てる植物の自己防衛のために持つ天然毒のほうが怖い〜

にゃん太にゃん太 2009/05/11 16:40 家庭菜園をするのに絶対、無農薬と決めていましたがこれを読んで
目から鱗でした!!農薬も正しく使えば安全なんですね。。この事意外にも
一般的な流れが実は違った事実があるという事がまだまだある事でしょう・・・
どれが真実なのか考え込む事も多々ありますが、いろんな角度から物事を見て
どう自分の認識を深めていくかとても大切ですね。。おかげでまた一つ
勉強になりました。。ありがとうございました!!

hirohiro 2009/06/11 19:56 自分が考えていたもやもやをストレートに表現していただきありがとうございます。
トラックバックさせていただきました。栄養価の高い、おいしい野菜が食べたいです。

c3poshimc3poshim 2009/06/29 09:47 これはナンセンスな話なんですけど
人の手が加わった「害」は許せないけど
自然におこる「害」は許してしまう
という意識が根本にあるんじゃないかな・・。だからいくらデータだして説得しても変わらない人がいる。


自然災害により何千人死のうが、”怒り”はないですが、人為的なことによる”害”は人々は許せないんだと思います(特に日本人は口に入れるものに対しては過剰に反応します)
*厳密に言うと無農薬栽培も「人為的」なものなんですけどね

あっ もうひとつ 
「この農薬の使い方は安全なんですよ、科学的にも証明されてます」といわれても、過去の歴史(薬害とか)から、信用してないんですよ、役人の言うことも、識者の言うことも。「実はよくよく調べてみたら健康に、精神に害があることがわかりました」ってのがあるもんだから・・・。

kokorohamoekokorohamoe 2009/06/30 03:38 定性的評価でなんともいえないなぁという感想です。定量的に無農薬野菜の残留農薬量とそれを継続的に接種した場合の体内への蓄積量など 多角的に数字で書いてくれないとあっているのか、まちがっているのか、判断できないっす。
たとえば有機栽培野菜の高い微生物汚染リスクとありますが、どのぐらいの分散で、どの程度のリスクなのかという実際のデータに基づく数字がないと、たとえば、残留農薬以上の違憲性なのか、可能性はあるけど、起きえない自称なのかという評価が出来ないです。

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