2009年8月1日 21時24分更新
牛に見立てて獅子頭をかぶった人たちが田んぼを耕したり、杉の葉を使って田植えの仕草をしたりしながら五穀豊じょうを祈る「お田植え祭」が、新見市の神社で行われました。
この祭りは新見市豊永の日め坂鐘乳穴神社におよそ600年にわたり伝わるとされる伝統の祭りで、市の重要無形民俗文化財に指定されています。
祭りは毎年、旧暦の6月11日にあたるこの時期に行われ、境内の一角にしめ縄で囲って田んぼに見立てた「新田」が設けられました。
はじめに神社の氏子が獅子頭をかぶり、牛が田んぼを耕す様子をユーモラスに舞いました。
そして、神職がもみをまいたあと、氏子たちが4列になって苗に見立てた杉の葉を前や後ろに放り投げて五穀豊じょうを祈りました。
祭りで使われた杉の葉は田畑に立てて置くと病気や害虫の被害にあわないという言い伝えがあり、訪れた農家の人たちなどが次々と持ち帰っていました。