のび太の南海大冒険

表紙  
  みんなが海賊船に乗って、楽しげなんですが、スネ夫一人後ろの方で凹んでます。船酔いか?
  評価、いったいどうすればいいのかと思いまして、星をつけるのは止めます。大長編の表紙っていうと、スネ夫はいつもこんな感じです。
扉絵  
  端の方に、ジャイアンに隠れてます。
  ち、小さいっ!
P47・P98  
  海賊・火の玉に追いかけられる。
  名斬られ役は有る意味主役よりも重要なのです。と言っておきましょうか。
P50  
  キャプテンキッドに睨まれて書き文字で「ママ〜〜〜〜!!」「しらないしらない」状態で暴れ、ベティに刺されそうになる。
  スネ夫の盾になるジャイアンと対照的。普通はスネ夫みたいになるんだぞ、ガキども!!
P55  
  海賊に詰問され、のび太のせいに。
  まぁ、実際本当のことと言えばそうなんですが。普段のスネ夫丸出しです。スネ夫は大長編の中では「日常」を体現しているんですよ。
P58  
  のび太を見捨てて帰りたがる
  やっぱり次のジャイアンのセリフと対照的。まぁ、この映画はジャイアンが美味しい役をもらっているので引き立て役になってしまうのは仕方ないのですが。スイカに振りかける塩です。
P74  
  ピッタリ!!りっぱな海賊だよ!
  とりあえず褒めろ!褒めてるのかけなしているのか微妙ですね。
P79  
  高い靴を干しておく。
  極限状態でもエレガントさは忘れない。さすがです。裸足で歩くのはいいのか?
P96  
  またまたのび太を見捨てて帰りたがる
  ジャイアンが怒る→ベティがジャイアンを褒める の為のかませ犬。今回こんなのばっかりです。ま、ジャイアン絡み以外での出番がほとんどないのから我慢するべきでしょうか。
P126  
  「家に帰りたいよ〜!!」とわめいてキッドにしかられる。
  これって探検映画では途中でさらわれる女優の役回りですね。
P139  
  キッドの紹介で、ジャイアンと一緒に「なりは小さいが勇気のあるやつらだ。」
  スネ夫が思いがけずキッドの視界にフレームインしてきたのでスネ夫も「勇気のあるやつら」だと紹介せざるをえなかったのでは・・・。
P153  
  「まかせといて!!」のセリフも頼もしく桃太郎印のキビダンゴを投げつける。
  2つしかない見せ場の内の1つ。心して見よ!緊迫した展開から一転ギャグになってしまうのが残念。
P169  
  イルカの知能の研究の現状を披露。
  こんな尋常じゃない状況でここまで冷静に知識を披露できる。さすがだぜ、スネちゃま。
P172  
  リバイアサンを麻酔砲で退治する。
  スネ夫の、そしてこの映画全体でも最大の見せ場の一つ、これでこの映画の主役はいただきだ!
総評  
   
  後半、リバイアサンに麻酔銃を撃ち込むシーンなど大きな見せ場は有るんですが、それまでの臆病さで台無し以上、差し引きすれば格好悪いシーンばかりが印象に残ります。今回、ジャイアンが格好いい役回りを担っているので、自然と引き立て役に回っています。実際、スネ夫が活躍する後半、「格好いいジャイアン」はなりを潜めているし、影の主役というべきか。