のび太のねじ巻き都市冒険記

表紙  
  後ろの方でジャイアンと一緒に牛に追いかけられ、スネ夫が転んでいます。
  背景です。
扉絵  
  いちばーん遠くに、熊虎鬼五郎と同じぐらいの大きさで描かれている。
  まぁ、この作品を象徴しているといえば言えるのですが、(一番大きく描かれている大魔神みたいなのは途中までしか活躍しない。)スネ夫元々小さいのにこんな遠くじゃ、とりあえず描いておきましたって感じも受けます。
P6・P8・P11  
  牧場の自慢、そして対抗意識を燃やしたのび太を追いつめる。
  うんざりしたジャイアンに「いい話はなんべん聞いてもいいもんだと思うがな。」と、大した自信です。とどめには、アポ無しで3人そろって荷物を持って押し掛ける。偶然星が見つかったとは言え、おそろしいいじめっぷりです。
P17  
  オモチャのカーショップで商売。
  オモチャのお金とはいえ商売は商売。どんな車でも取りそろえているそうです。
P36  
  ブリキの船を巨大化して川下り。煙の出過ぎを伸びたが指摘したら、「ぼくらの星だぞ、だれが文句いうんだ!」
  将来公害を垂れ流す素質がかいま見えます。今回スネ夫、オモチャ絡みの出番ばかりです。
P56  
  公害で、市議会から呼び出し。
  高いソーラーバッテリーは買わず、公害を垂れ流し、なにかスネ夫の将来を予言しているかのようなシーンです。
P61  
  落ち込んだジャイアンを慰めるためにとっておきのロケットを。
  他人の迷惑を顧みずリサイタルの提案をしたり、もうジャイアンしか見えない、ラブラブですね。
P88  
  ねじ巻き戦隊をコントロール。
  プロポ4つで、ただでさえ難しい飛行機と戦車を何台も同時に動かし魔神を撃退。最初で最後の見せ場です。
P151  
  火星の生命の情報を披露。
  最新の情報にも敏感で、どんな超常現象にも合理的な説明を付ける、第2の大槻教授と言ってもいいかも知れません。
P159  
  ジャイアンの手伝いでボールを巨大化。
  スネ夫のまともな出番はここまで、しかもこんな地味なシーンで。
総評  
   
  藤本先生がお亡くなりになって、藤子プロが製作を引き継いだ訳ですが、この作品、スネ夫の出番云々以前に、キャラクターの描き分けが全く出来ていません。敵も親分のクローンがぞろぞろ15人も出てきて、「ホクロ」と親分以外区別が付かないですし、スネ夫、しずか、ジャイアンは群衆同然の役割を与えられていて、セリフがあるシーンにしても、誰が言っていいようなセリフばかりなのです。