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愛國青年戦闘詳報 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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December 27(Sat), 2008

がんばれ!太郎!

[] ◆金を出せば何をしてもいい。何を言ってもいい。お客様神様なんだから。などという人は本当に死んでください。

 

 僕はこれまでいくつか接客業を体験してきた。牛丼の吉●家、デパートの高●屋、家電量販店のギ●スカンサイ(今はケー●デンキ)等など…すべてアルバイトだったが、これらの経験を通してわかったことは、1、僕は接客業には断然向いてない 2、接客業はある意味選ばれし者にしかできぬ芸当 3、世の中には下衆野郎やヘンな人が割りと高確率で存在する 4、しかも以外と近しい人々が下衆野郎だったりするのですごくへこむ 5、接客業をしている人間に優しく接すると、イイことがある とまあこんなところだ。

 今では接客業をせずとも食べていけるようになった僕だが、昔の思い出に苛まれることもしばしばある。スーパーなどで店員に理不尽な怒りをぶちまけているキチガイを見るときなど、可哀想な店員さんに変わってボコボコにしてやろうかと殺意が沸くくらいだ。

 連日猛暑が続いていた8月ごろだったと思うが、名鉄堀●駅にあるパレ・●ルシェでお弁当を買い、レジに並んでいると、不意に男の怒声が響き渡った。何事かと見てみると初老男性が買い物袋を片手に不機嫌そうな顔で入り口に突っ立っており、「店長を呼んで!」と大声で怒鳴っているのだった。一体何に対してそんなに怒っているのかと思えば、男性缶チューハイをしこたま買い込んだのだが、家に帰って飲もうとしたら、自分が好きなレモン味ではなくて、グレープフルーツ味だったのだという。

 「俺グレープフルーツ味嫌いなんだよ!」と怒鳴るキチガイクソジジイ




 はあ?てめえが間違えたのが悪いんだろうが!




 もうワケがわからない。どう考えても店側に落ち度はない。真昼間から缶チューハイを飲んだくれてるようなアル中のクソジジイが、ただ好きな缶チューハイを間違えて買っただけである。100パーセント自業自得なのであるにもかかわらず、店長に居丈高にクレームをのたまうキチガイジジイに対し、僕は心底殺意が沸くとともに、そんなキチガイに対しても終始丁寧に対応する店長さんを見ていると、泣きたくなるほどせつなかった。

 

 かくいう僕も接客業ではいろいろイタイ人々に会ったことがあるのだが、そういったイタイ人々に会う確率が最も高かったのが家電量販店である。その後にデパートで接客をしたのだが、「客層」というものが初めて実感できた。家電量販店の客層はといえば、おそらく「最悪」という表現が適切だろう。デパートと比較すると断然悪かったのは確かである。

 なにしろ「金持ちけんかせず」という言葉意味を痛感させられることがしばしばあったのだ。家電量販店には貧乏人もたくさん来る。生活するに窮しているのだから尤もなことではあるが、貧乏人は総じて心にゆとりが無く、瑣末なことで激高する。(ほんと瑣末なことで!)これに対しお金持ちは意外といい人が多い。無論、中にはヒドイ人もいるが、貧乏人とお金持ちを比較するとクレームの数は貧乏人が断然多かったのだ。

家電量販店では数えきれないほどイヤな思いをし、なまじっか客の住所がわかるだけに、帰宅ガテラぶっ殺してやろうかと、そのクレーマーの家の前まで行ったこともあるほどで、後で考えると自分の行為にゾッとするのだが、それくらい精神的に追い詰められていたということなのだろう。あの時思いとどまっていなければ、僕は今頃刑務所にいるかもしれない。


 印象に残っている事件をいくつか挙げると…


事例1 炊飯器修理を依頼してきた若いチンピラ夫婦

 当時僕はもっぱらカウンターで接客に当たっていたのであるが、レジばかりしていればよいというわけではなく、家電の修理受付も担当していた。家電はたいてい保証期間が設定されていて、その期間を過ぎると当然修理にはお金がかかる。まずこの説明の段階で不機嫌になり、クレーマーに変身するクズがたくさんいた。

 ある日、炊飯器故障した。と相談してきた客がいた。若い夫婦で、夫のほうは見るからに頭の悪そうなダラダラしたファッション職業は配管工かトラックの運転手といったところだろうか。脱色したパサパサの髪は頭頂部だけ黒くなってプリンみたいになっており、ほつれまみれのスカジャンの肩にはフケが散っていて、不潔感と疲労感を漂わせている。正直話したくも無いし、見るのもイヤなタイプである。

 「類は友を呼ぶ」のことわざどおり、低学歴低所得倫理観の欠如したクズはたいていクズの伴侶を得るものであるが、この夫婦は数少ない例外らしく、奥さんのほうはいたって普通で、優しそうで髪も染めておらず、清潔感のあるいい母親といった風体だった。

 はじめに来店した際、故障した炊飯器現物ももってこず、ただ「壊れたの。なんとかして。」とのたまったチンピラ夫に対し、修理は承ることが出来るが、保証期間を過ぎていたら有償修理となること、有償修理するとなると、おそらく新調したほうが安くあがるくらいにお金がかかってしまうこと、故障した現物と、保証書を持って再度来店してほしいこと等を説明。

 案の定、有償修理となる可能性に言及しただけでチンピラ夫は逆上し、「結局カネがかかるのかよ!おまえらメーカーとグルなんじゃねえの!?」などとカウンターで怒声を張り上げるが、優しい奥さんが必死で制止してくれたので僕も必死で怒りをかみ殺し、しばらくご飯が食べられないのは気の毒ということで店に常備してある炊飯器を貸し出した。

 結局この炊飯器保証期間を過ぎていたのだが、メーカーに症状を見てもらうと、ある小さな部品のみ交換すればよいとの話で、当初予想したよりずいぶん安い修理費で済むことがわかり、僕も嬉しくなって電話で報告したのだが、なぜか不機嫌なチンピラ夫。どうやらメーカーから炊飯器が戻ってくる期間がずいぶんかかるのが気に食わないらしい。電話で散々イヤミを言われ、またまた殺意が沸いたが、修理が完了した炊飯器をひきとりに来た奥さんが、ことのほか喜んでくれ、また丁寧にお礼を述べられたので、こちらも最後は気持ちよくお客様として見送ることが出来た。それにしてもなぜあの奥さんがあんな品性下劣で理性のかけらも無いチンピラ結婚したのだろう。それだけが納得できなかった。


事例2 激高する団塊の世代のハゲ親父(西田某)

 接客業をいろいろ経験してわかったことを上でいくつか挙げたが、ひとつ書き忘れたことがある。それは、若者マナーより、年寄りマナーのほうが総じて悪い。中でも団塊の世代より上の人間は態度も尊大でキレやすく、理不尽クレーマーが多い ということである。

 

 ある日、僕がカウンター仕事をしていると、中年男性イライラした様子で「あのさ、これどうなってるの?」と話しかけてきた。その男性電動歯ブラシを探していたらしいのだが、チラシに書いてある価格店頭プライスが違うという。電動歯ブラシの売り場担当者に詳細を確認させたところ、店頭プライスの方を誤って表記していたことが判明。こちらの手違いということで丁重にお詫びしたのだが、そこからが大変だった。この中年男性レンズが指紋で脂ぎっていて、額からハゲあがっていたのだが、見る見るそのハゲ頭が紅潮し、湯気も出んばかりにマッカッカ。いきなり手にしていたチラシをぐしゃぐしゃに丸めたかと思うと、力いっぱい床に叩きつけ、「なんだそれ!」と絶叫。

 こちらはあまりのことに呆然とするばかりであったが、このキチガイハゲ親父はカウンターのイスにいきなり座り、メモ紙と鉛筆勝手にひったくり、自分名前と住所を書き始めた。そして「お前ら、名前なんていうんだ!本社に直接抗議してやるからな!俺も名前書くから、とことん争ってやる!」と怒声を張り上げる。なにをどう争うのか、裁判するとでもいうのかワケがわからなかったが、騒ぎを聞きつけた店長がこのキチガイ親父(確か西田とかいう名前だった)をなだめすかしてなんとか事なきを得た。

 

 プライスに誤記があったのはこちら側の手違いではあるが、きちんと謝罪しているのである。それにもかかわらず、このキチガイ親父の西田さんは、激高する度合いが半端ではなかった。一時期キレる若者社会問題化したが、家電量販店で接客すると、中高年のほうがキレるキチガイが段違いに多かった。むしろ今の若者はおとなしい人が多く、意外とマナーもいい印象が残っている。このキチガイハゲ西田事件は、僕にとってマスコミの誤った世論操作や印象操作が如実に判明した事件でもあった。





 はあ、なんかこういう昔のイヤーな思い出を思い出す作業って疲れるし、気分悪いし何一ついいことないね。なんでまた今日、こんなことを書こうと思ったのかというと、これを読んじゃったからだ。

 

 というかこの人の体験したことに比べたら俺のイヤーな思い出なんて…っとこういう他人の不幸と自分の不幸を比較検討して「あいつより俺のほうがマシ」と心的外傷を無理やり相殺する考えってゲスだなあ。

 それにしてもこの人の文章はとってもおもしろい。読ませる。俺の文章よりすげーうまいな。

 というわけで暇な人はこっちのブログを読んだほうがおもしろいよん♪

 

 

皇紀2668年12月27日 土曜日

 




 

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