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若田さんが帰還会見「浦島太郎になった感じ」

着陸から4時間後、記者会見に臨んだ若田光一さん
着陸から4時間後、記者会見に臨んだ若田光一さん
Photo By AP

 日本人として初めて宇宙に長期滞在した若田光一さん(45)を乗せた米スペースシャトル「エンデバー」は米東部時間7月31日午前(日本時間同日深夜)、米フロリダ州の航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターに帰還した。

 若田さんは、長期滞在者としては異例の着陸4時間後の記者会見に元気に出席し「非常に忙しい毎日で(実際は4カ月半だが)1週間ぐらいいた感じ。浦島太郎になったようだ」と、充実した日々を振り返った。

 宇宙滞在は137日と約15時間で完結。滞在後半には6人態勢になった国際宇宙ステーションの一員として、実験の支援や機器の維持管理に当たり、7月には得意のロボットアームを駆使して日本実験棟「きぼう」を完成させた。

 若田さんはことし3月15日、シャトル「ディスカバリー」で3回目の宇宙へ出発。茨城県つくば市の管制室やNASAの通信主任を務めた後輩の星出彰彦さんとの交信を通じて、ステーション参加国として日本の有人宇宙活動能力もアピール。史上初めて、宇宙にある4種類のロボットアームを使い分け、NASA随一の“アーム使い”としての実力を見せつけた。

 帰還便のエンデバーの打ち上げが燃料漏れのトラブルで延期され、滞在が当初予定より1カ月延びるハプニングもあったが、帰還直前の26日には、ステーションからの記者会見で「4カ月半のマラソンを全力で走りきった。思い残すことはない」と、任務を達成した満足感をにじませた。

 着陸後は長期間の無重力生活による骨量減少などから体調を戻すため、45日間の長期リハビリテーションに入る。

 日本人のステーション滞在はことし末に野口聡一さん(44)、2011年には古川聡さん(45)と続き、山崎直子さん(38)も来年3月、シャトルに搭乗する予定。 (共同)

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