先日、
一人で観に行ってきた映画二本…。
エッと…。
なんちゅうてエエんですかの…。
映画「真夏のオリオン」
非常に評価に困る作品ですわ。(^^;)
まぁ、「ローレライ」ほど荒唐無稽ではあらへんですがなぁ…。
ただ、
お師さんが、
小生がコメ付けたお師さんの日記で言うてはった…
「戦争未経験者ならば、10代だろうが60代だろうが、この作品の作り方で「戦争って本当に本当にどんなことがあっても最後の最後まで回避する努力をしなければならないのだ」ってのが伝わるんだろうか?」…ちゅうのは観てて微塵も感じひんかったです。
ちゅうか、
そういう反戦的意図は全く無い映画と感じましたわ小生は…。
実際、せっかく観に行ってるさかい、小生はパンフも購入したんでっけど、
脚本家のオッサン(因みに、かの荒唐無稽の代表作「ローレライ」もこのオッサンが本書いてます)が、所謂「反戦映画」にはしないつもりで手がけたちゅう話もインタビューで答えてましたし…。
また、
お師さんの言うディテールの矛盾についても、実際に当時、呂号潜水艦に乗り込んで艦長として実戦に参加し、この映画では脚本段階で色々ツッコミ入れて参加された今井梅一氏
(この方、海兵67期でココのリストにも名前が載ってます)や、更に試写会で本作品を観た元部下・元潜水艦乗りの方々も一切文句が出んかったちゅうコトで、まぁ、所謂演出上の許容範囲をどの程度許せるかちゅう問題でしかあらへんと思います。
まぁ、モノホンの方々が文句を言わんかったちゅうのは、少なくとも人と人との関わりやそれに関するドラマの部分、敬礼等の所作や言葉遣い等は問題なかったんでしょうな。
少なくとも小生自身、そこの部分に注力して観てましたんで、終わってからパンフ読んで納得がいったモンですわ。
その点で、お師さんは激厳で、小生はどっちかちゅうと甘め、他所の意見を読むと激甘な連中も散見されるみたいですが…。
で、小生としてこの映画を評価した場合、特に悪い作品とも面白くない映画とも思いまへん。
しっかり楽しんで、また泣く場面ではしっかりと泣かして貰いましたわ。(^^;)
ただ、幾つか細かい点を挙げたら…。
なんで、ココまで作りこんで
(潜水艦のセットといい、敵駆逐艦にいたっては一切セットを使わずに、博物館所蔵の実際に当時サブマリンキラーやった米軍駆逐艦や現役のメキシコ軍駆逐艦を引っ張り出したりとバカみてぇな作りこみしてます)おきながら、他方、どうしてココまでご都合主義に走るかちゅうな…。
小生でさえ観てる最中に2~3箇所、気になりましたさかい、
お師さんのような方やったら、数十箇所に上るんと違いまっか実際…。
(特に、現代と当時をつなぐ結節点となる楽譜の敵への渡り方は再考の余地があり過ぎやと思います)
後、前述の通りのディテールで、メインは人間ドラマやのに演技陣が…。
例えば、
一人二役で戦時中の祖母と現代の孫を演じた紅一点のねぇちゃん…。
何で現代人のクセに、戦時中の祖母役では充分に褒められる演技しときながら現代の孫役のシーンでダイコン丸出しの演技するネン…。(>_<)
他にも、要所をまともな役者で締めてるから、まだ見れるけど、
役者初挑戦のお笑いとか、同じく
役者初挑戦の歌手とか、素人を使い過ぎ…。
ハッキリ言えば、素晴らしく作りこんであるのにアチコチで手抜きし過ぎ…。
作品としてはこの作品の数十倍数百倍は荒唐無稽で無茶苦茶やった「ローレライ」の方が、手抜きは圧倒的に少ない。
脚本の練り直しとキャスティングの再考を求めたい作品ちゅう感じですか…。
次回は当然、
もう一個の方を取り上げるつもりでっけど…。
あっちは文句なし!
素晴らしい作品に仕上がってました。
Posted at 2009/07/06 05:42:14 | |
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