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2009年7月31日(金) 19:08 |
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県内初の裁判員裁判準備すすむ
来月3日から4日間、東京地裁で全国初の裁判員裁判が開かれますが、岡山、香川でも裁判員裁判の日程が決まり、地裁が準備を進めています。 市民らが参加する裁判員裁判は岡山、香川ではどのように進められるのでしょうか?
裁判員候補者名簿に記載された3440人から候補者を絞り込む抽選作業、岡山地裁の職員2人が作業を行いパソコンの抽選で100人の候補者が選ばれました。 裁判員裁判の対象として、県内で初めて起訴された殺人未遂事件の公判前整理手続きが、29日終了し、10月6日から4日間連日で裁判員裁判が開かれることが決定。 県内初の裁判員裁判になると見られています。 その裁判員裁判では、まず、10月6日の午前中に候補者100人の中から裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれます。 その後、被害者への尋問や被告人への質問、被告の家族への尋問などを行い、裁判官と裁判員が有罪、無罪の判断や量刑などについて話し合う評議を経て、9日に判決が言い渡されます。 一方、香川県では県内初の裁判員裁判が9月15日から3日間連日で開かれることが決まっており、高松地裁はパソコン抽選で選ばれた100人の候補者の中から辞退が認められた40人を除く60人に呼出状を発送しました。 現住建造物等放火の罪で起訴された被告の裁判員裁判では、9月15日に6人の裁判員と2人の補充裁判員を選び、被告人への質問、評議などを経て9月17日に判決が言い渡されます。 最高裁は、裁判員裁判の7割は3日以内に終了するとの目安を示していますが、岡山県内初になる見通しの裁判員裁判の日程は4日間です。 裁判の争点は、殺人未遂の罪で起訴された被告の殺意の程度や抑うつ状態の有無などで、難しい判断を迫られるであろう裁判員の立場を考えた上での日程と見ることもできます。 また、争点や情状面などについて裁判員が理解し、判断できるように審理が進められるかも注目すべき点です。 岡山地検の岩崎吉明次席検事は「裁判員に分かりやすい正確な主張、立証を心がけたい」とコメントしています。
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