岡山放送局

2009年7月31日 19時45分更新

景気「下げ止まりの兆しも」


県内の景気について日銀岡山支店は、個人消費や製造業の生産の一部に持ち直しの動きが見られているとして、先月に続き「依然として厳しい状況にあるものの一部に下げ止まりの兆しが見られる」という判断を示しました。

日銀岡山支店によりますと、県内の個人消費は、乗用車の先月の販売台数が前の年に比べて6.1%減少しているものの、いわゆるエコカー減税の効果で前の月に比べて下げ幅は大きく縮小しました。

家電製品の売り上げも、テレビやエアコンといったエコポイント制度の対象商品で持ち直しの動きが見られています。

また、こうした国内の個人消費の動きなどを受け、製造業では、石油化学、鉄鋼、それに電気機械といった一部の業種で生産量が回復しています。

こうしたことから日銀岡山支店では、「県内の景気は引き続き厳しい状況にあるが、一部に下げ止まりの兆しが見られている」として、先月の判断を据え置きました。

日銀岡山支店のたか橋経一支店長は「完全に下げ止まっているとはまだ言えないが、個人消費のほか輸出の持ち直しの兆しも見られるので、こうした動きが明確になってくるかどうか、今後の動きに注目したい」としています。