2009年7月31日 19時45分更新
自然災害や事故などが起きた際に倒壊した建物の下敷きになった人などの救助にあたる「高度救助隊」が31日、倉敷市に発足しました。
倉敷市消防局で行われた発足式では、伊東市長が「高度な救助の技術が必要とされる災害や事故から市民の生命や財産を守るために頑張って下さい」とあいさつしたあと、高度救助隊の隊員16人ひとりひとりの肩にワッペンをつけてまわりました。
このあと地震で倒壊した建物の中に人が取り残されたという想定で救助隊の訓練が披露され、隊員はガスの検知器や小型のカメラなどを駆使してどのような救助の方法が可能か調べていきました。
そして、気象庁の緊急地震速報の仕組みを利用して、大規模な地震が起きることを事前に知らせる警報器を使って余震による二次災害を警戒しながら取り残された人を救出しました。
高度救助隊の隊員は、日ごろから、さまざまな場面を想定した訓練を行うことにしていて、倉敷市では自然災害などが起きた場合に、市内だけでなく要請があれば全国各地の自治体に派遣をすることにしています。
高度救助隊の岡部好宏隊長は「人命救助という使命を忘れずに隊員ひとりひとりがいっそう気を引き締めて頑張りたいと思います」と話していました。