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ノムさんvs朝日新聞出版…許可なく名前使われ激怒

差し止め要求も強行発売

 自著でベストセラーを連発している楽天・野村克也監督(74)が、朝日新聞社に対し、怒りを爆発させている。朝日新聞出版が7月21日に『捕手ほど素敵な商売はない 森祇晶VS.野村克也』(松下茂典著)を発売。ところが、著者から取材を受けていないばかりか、断りの連絡を直接受けておらず、許可なく名前を使われたことに激怒しているのだ。朝日側に弁護士を通じて発売中止を求めたものの、すでに発売は強行されており、全面戦争の様相を呈してきた。

【連絡にも不備】

 「森(元西武監督・森祇晶氏)との本出てない? それを弁護士を通じて、発売中止の申し立てをしたんだよ」と野村監督は話し始めた。

 数週間前に朝日新聞の広告で本の存在を知った野村監督と沙知代夫人は仰天。自身の著書は今年に入ってからも数多く出版されているが、これはまったく身に覚えのないものだったからだ。

 「天下の朝日なのに、俺にひと言の断りもなく。そりゃ女房も怒るわな。“森さんに許可を得た”と言うんやけど、森のところに行って、なんで俺のところに来ないんだ。ふざけんじゃないって」と怒りは収まらない。

 朝日新聞出版は、「この本は『一冊の本』(朝日新聞出版)2007年5月号から2009年6月までの連載をまとめたものです。発売前の7月18日に、野村克也監督のご自宅にファクスで本を出版する旨、ご連絡いたしました」と説明しているが、本を制作する前ならともかく、発売のわずか3日前ではあまりに遅すぎないか。

 野村監督の口ぶりからすると、朝日からの連絡は発売中止の申し立てをした後のようで、しかもFAXという一方的なもの。これでは野村サイドが怒るのも無理はない。

 「そりゃ森も今はカネになれば何でもいいだろう。松下なんて全然面識もないし、どんなヤツかもしらん。森と親しいらしくて、森の名前じゃ売れないから、俺の名前を使ったんだろう? 見え見えだ。今、俺の名前を使えば、1万部ぐらいは出るだろうから」と野村監督は言い切る。

 かつて西武監督としてリーグ8回の黄金時代を築いた森氏だが、2001年に横浜監督をシーズン途中で解任されると、ハワイへ移住。最近では07年中日Vs日本ハムの日本シリーズに姿を見せた程度で、スポーツ紙の評論もほとんど行っておらず、表舞台からは完全に消えている。

 それだけに今、森氏の名前よりも、著書が10万部前後は必ず売れる野村監督の名前が入っていた方が、ある程度の売り上げが見込めるというのが、野村監督の読み。実績が実績だけに、自意識過剰ではないだろう。

 実際に本の内容は、タイトルで先に名前が出ていることでわかるように、大半が森氏のもの。「野球というスポーツのおもしろさと奥深さを語り合える無二の相手で、最大の好敵手」として野村監督は登場するが、野村監督に関する著書からの引用も多く、さらには、ヤクルトVs西武の日本シリーズが終わった直後の1993年11月に週刊朝日に掲載された森氏との対談が引用されるなど、15年以上前の昔話をまとめたものばかり。

【信頼関係にヒビ】

 かつて野村監督は現役引退後に、週刊朝日の連載をもとにした『野球は頭でするもんだ!』、『負けに不思議の負けなし』といった著書を朝日新聞出版から発売している。今でも復刻版が発売されるほどの信頼関係にあったが、思わぬことでこじれてしまった。

 野村監督が出版差し止めを申し入れたことについて、朝日新聞出版では「弁護士と協議のうえ、対応する予定です」としているが、一体どうなってしまうのだろうか。

ZAKZAK 2009/07/31

野村克也

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