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赤川が昨年と同じ2位に 東北の1級河川水質調査結果

2009年07月31日 22:02
 国土交通省東北地方整備局は31日、2008年の東北地方の1級河川水質調査結果を発表した。水質ランキングで24河川のうち、本県の赤川が前年と同じ2位、全国166河川の中では22位となった。一方、最も水質が悪かったのは本県の須川で6年連続最下位となった。

 調査は一定の条件を満たす河川を対象に、水質の代表的な指標である生物化学的酸素要求量(BOD)でランク付けした。BODは値が大きいほど水質が汚れていることを示す。本県では最上川、赤川、鮭川、須川が対象となった。

 赤川はBODの年平均値が1リットル当たり0.7ミリグラムで前年と同水準。鮭川もBODの年平均値は0.7ミリグラムだったが、渇水などの影響を排したBOD75%値が0.8%で4位となった。前年順位からは一つ上げた。

 最上川は前年の19位から20位に。BOD年平均値が前年の1.2ミリグラムから1.3ミリグラムに悪化。須川は1.7ミリグラムから1.8ミリグラムに悪化した。全国順位でも145位から154位までランクダウンした。須川の最下位が続いていることについて同事務所は「要因としては住宅密集地を流れることなどが考えられるが、基準上ではヤマメやイワナが生息できるレベルの水質を確保している」としている。

 環境ホルモンとして疑いのある物質についての水質調査では最上川の碁点橋(村山市)で昨年に引き続き重点調査濃度を上回った。

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