(cache) 山陰中央新報 - 全国水質調査、高津川１１位に後退

島根ワイド : 全国水質調査、高津川１１位に後退

　国が管理する全国１６６河川の２００８年の水質調査結果が３１日、国土交通省から発表され、２年連続で日本一だった益田市などを流れる高津川は、１１位に後退した。ただ、全国１位の水質との差はほとんどなく、国交省中国地方整備局の担当者は「清流であることは間違いない」と太鼓判を押している。

　水質の順位は、水の汚れの程度を示すＢＯＤ（生物化学的酸素要求量）の年間平均値などで決定。１位には、福島県の荒川など６河川が入り、ＢＯＤ平均値は１リットルあたり０・５ミリグラム。高津川や出雲市などを流れる斐伊川など７河川が入った１１位のＢＯＤは０・６ミリグラムと大差はなく、同局の担当者は「調査時の流量の違いなどで、多少高い値が出たのではないか」としている。

　益田市の福原慎太郎市長は「清流日本一復活に向けて、流域の津和野、吉賀両町と協力し、高津川を核とした地域振興策を進めていく」と話した。

　高津川の環境保全活動に取り組む流域住民らでつくるＮＰＯ法人・アンダンテ２１の広兼義明理事長は「結果を受け止めて仕切り直し、さらに多くの市民が水質保全活動に参加するムードをつくりたい」としている。

('09/07/31 無断転載禁止)

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