麻生太郎首相は4月の地震で被災した主要国首脳会議(サミット)の開催地、ラクイラの復興に資金協力する考えを表明した。7日夜(日本時間8日朝)に開くイタリアのベルルスコーニ首相との夕食会で伝えた。
日本は耐震技術を活用した体育館の建設などを支援する。ラクイラの復興計画は学生らのスポーツ複合施設を重視している。日本が支援する体育館は災害時に避難所としても活用できる。
ラクイラ支援の一環として、麻生首相は日本人建築家の坂茂氏による「紙のコンサートホール」建設計画を実現するため50万ユーロの資金協力をする考えも伝えた。紙のコンサートホールは組み立てが簡単で耐久性に優れるという。文化財の修復のため8月ごろ日本人専門家を現地に派遣する方針も表明した。(ローマ=犬童文良)(07:05)