2008年 公的年金は10兆円の運用損失
▼公的年金の積立金運用、赤字10兆円…過去最悪に(読売新聞)
公的年金の積立金の2008年度の市場運用実績が10兆円の損失となったことが26日、分かった。公的年金の積立金の運用は、厚労相からの委託を受けた「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が行っている。国民年金と厚生年金を合わせた積立金は約140兆円で、そのうち約90兆円を市場で運用している。運用割合は6割超が国内債券、2割が国内・外国株式、残る1割が外国債券となっている。
08年度は、第1四半期(4~6月)のみ1兆円の黒字を確保したが、以降は株価下落などの影響を受けて、赤字に転落。第2四半期(7~9月)が4兆円、第3四半期(10~12月)は5兆円と大幅赤字を記録していた。
■年金積立金管理運用独立行政法人
・各年度の運用状況レポート
▼年金運用10兆円損失に対する批判は妥当か?(ホンネの資産運用セミナー)
年金積立金管理運用独立行政法人の年金運用は「6割超が国内債券、2割が国内・外国株式、残る1割が外国債券」というかなりリスクを抑えた運用だ。
だからこそ、今回の金融危機でもマイナス10%程度で済んでいる。
▼公的年金運用の力は崩れたのか?(NightWalker's Investment)
公的年金運用の力は崩れてはいない。なぜ、債券7割の運用で、ここまで頑張れてきたのか、むしろ、勉強したいくらい。
90兆円のうち10兆円の損失で済みよかったよかったと考えると気が楽になるか・・・。
■世界四季報
・年金積立金管理運用独立行政法人GPIF(2008年12月13日)
・カルパース(2008年12月21日)
・2008年ヘッジファンドマネジャー報酬番付ランキング(2009年4月12日)
■理経済
・好機到来 - 年金基金の農作物規制(2009年6月26日)
・公的年金が大損 - ポートフォリオの不思議(2009年7月2日)
■リンク
・役員と給与(年金積立金管理運用独立行政法人)
先日のマネー資本主義「年金基金とヘッジファンド」で登場した青果組合の運用担当者みたいに、運用能力(金融リテラシー)が低いかもしれないという不安があるんですよね。
[追記]2009年7月2日
■年金積立金:運用損9兆6670億円 過去最大の赤字(毎日新聞)
■年金積立金9.6兆円の運用損 08年度、過去最大(朝日新聞)
■公的年金の運用損、最悪に 08年度9.6兆円、世界株安が直撃(日経新聞)
■GPIFの08年度運用利回り、自主運用開始以降で最低(ロイター)
[追記]2009年7月4日
■公的年金の期待収益率(NightWalker's Investment)
▼意見交換 年金と、CFD(春山昇華)
国民年金ですが、2008年は、保険料収入:2.5兆円、支払い年金:5兆円です。
3.公的年金は資産運用ではないです。自分で払ったお金(年金保険料+税金からの年金へ負担分)を無利息で戻してもらう制度です。
無利息という認識はありませんでしたね。
| 固定リンク
コメント
バフェットの言葉に「理解できないものには投資するな」が有ります。
そう考えると自分の加入している厚生年金も、
中身が不透明で何に投資しているのかサッパリ分かりません。
正直解約したいです・・・
自分でETF積み立てた方が良さそう。
投稿: なる | 2009年6月29日 (月) 01時04分
たしかに金融商品としていまいち魅力がないんですよねー。
投稿: スージー | 2009年6月30日 (火) 10時54分