2009年7月31日 19時41分
日本郵政グループの郵便事業会社は31日、08年度の郵便事業の収支を発表した。郵便物全体の営業利益は504億円だったが、種類別でははがきが99年度以来9年ぶりに67億円の営業赤字に転落。郵便物以外の荷物(小包)部門も6年ぶりとなる36億円の営業赤字だった。
景気悪化や電子メールとの競合で、年間郵便物数は前年比2.4%減少。はがきは数量が1.1%減少したほか、年賀はがきの販促費を増やしたため、前年度153億円の黒字から赤字に転落した。また、障害者団体向け割引制度の悪用が発覚し、審査体制を厳格化した第3種郵便の数量は15.6%減、赤字額は前年度の156億円から67億円に縮小した。【中井正裕】