海外意識　ベビーネビル初陣…日曜・札幌３Ｒ

　８月２日の札幌３Ｒ・メイクデビュー札幌（ダート１７００メートル）で、期待の大物、ベビーネイル（牡２歳、美浦・藤沢和厩舎）がベールを脱ぐ。

　オーナーは山本英俊氏。昨年は所有馬のカジノドライヴが、米Ｇ２のピーターパンＳを勝ち、ＢＣクラシックにも挑戦した。当然のように、この馬も海外を意識している。藤沢和調教師は「米国遠征用に、とオーナーに言って買ってもらった」とはっきり口にした。

　父コロナドズクエストは、０６年の種付けシーズン開始直後に急死したが、同馬は０７年に誕生した唯一の産駒で、文字通り“ラストクロップ”。母ブライアンマリアの産駒には、ダートの中距離で４勝を挙げているゲンパチタキオン（父アグネスタキオン）がいて、ダートへの適性は証明されている。

　２９日は、札幌のダートコースでサヤンクー（２歳未勝利）と併せ、５ハロン７１秒９―４０秒８―１２秒６で併入。時計は平凡だが、騎乗した横山典は「指示に従順だし、十分乗り込んでいるから問題ない」と自信をのぞかせた。

　カジノドライヴは、２着に２秒３もの大差をつける衝撃のデビュー勝ち。その“先輩”をほうふつさせる初陣を飾れるか、注目の一戦だ。