テレ朝“お昼の顔”大和田獏が司会卒業へ

　テレビ朝日の情報番組「ワイド！スクランブル」（月〜金曜前１１・２５）の司会を務める大和田獏（５８）が、今秋で番組を卒業する。１９９８年１０月に２代目司会者に就任して以来、１０年以上にわたって“お昼の顔”として活躍していた。後任は未定。同局は制作費削減と視聴率アップを目指しており、秋にはその他の情報・報道番組を中心に大幅な編成や出演者の見直しがありそうだ。

　大和田は、歌手の水前寺清子（６３）と元ＮＨＫの中村克洋アナウンサー（５８）の後を受け、現在もコンビを組む大下容子アナ（３９）とともに司会に就任。妻の岡江久美子もＴＢＳの帯番組「はなまるマーケット」（月〜金曜前８・３０）で司会を務めていることから、夫婦“時間差出演”として話題になった。

　理想の夫婦像や、ＮＨＫのクイズ番組「連想ゲーム」などで見せていた温かな雰囲気を買われての起用で、その狙いはズバリ的中。それまで迷走を続けていた同局の昼枠が、主婦層の取り込みに成功し、視聴率１０％前後を記録。フジテレビ「笑っていいとも！」（月〜金曜正午）、日本テレビ「午後は○○おもいッきりテレビ」（当時、月〜金曜正午）の２大ライバルを超える日もあった。ただ、最近は「いいとも」に続く同時間帯２位がほぼ定位置になっていた。

　番組側としては、昼の顔として定着し貢献度も高い大和田だが、今秋で丸１１年を迎えることから、ひと区切りを付けることで番組をリフレッシュさせたい狙いがあるようだ。

　さらに、同局は「１００年に１度」と言われる不況の直撃を受け、０８年度決算で赤字に転落。制作費を削減しながらの視聴率アップが至上命令となる中、６月に就任したばかりの早河洋社長は定例会見などで「今秋と来春に情報・報道番組を再点検したい」と明言しており、その一環との見方もある。

　後任は未定。同局アナウンサーを中心に人選が進められるとみられる。

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